感謝すべきなのに、母に対してイライラが止まりません【心屋仁之助 塾】
Woman.excite / 2017年7月6日 7時0分
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「母に感謝すべきなのに、イライラが止まりません」という、イラ子さん(50歳以上・契約社員)に、心屋塾認定講師の野田和美さんからアドバイスをいただきました。
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■イラ子さんのお悩み
一度も結婚したことがなく、15年前から母と暮らしています。親に対する相談事をネット上で読むと、自分がいかに大事に愛されて、両親、とくに母に育てられてきたかを再認識することができます。
それなのに、母のやることなすこと、すべてが気に入らず、腹が立ち、会話が成り立たないほど、いつも私が一方的に怒りまくっています。そんな異常とも思える自分が嫌で嫌でたまらず苦しいです。
最大の感謝を持って母に接するべきで、常に笑顔で暮らして欲しいのに、私が母にストレスを与える存在になっていて笑顔を奪っています。もともと短気な性格ですが、母に対してだけ異常で、職場や姉妹に対してはそういうことはありません。いまさら、優しい娘にはなれないのでしょうか?
■心屋塾認定講師の野田和美さんより
イラ子さん、はじめまして。野田和美です。ご相談ありがとうございます。
イラ子さんは、お母様に大事に愛され育てられてきたことをとてもよくわかっていらっしゃる。だからこそ最大の感謝を持ってお母様に接するべきと思っていらっしゃるのですね。
それなのに、お母様がなさることすべてにイライラし、抑えられないほどの大きい怒りを感じている。そんな自分が嫌いになってしまう。相反する思いを感じながらお母様と生活し続けていることが、今はとても苦しいのではないでしょうか。
その苦しい思いをゆるめていくために、まずはイラ子さんの怒りに×(バツ)をつけずに、じっくりと向き合っていきましょう。
イラ子さんはご結婚することなく50歳を過ぎたことを、お母様や家の犠牲になってしまったと、心の奥底ではうすうす感じているのではないですか。ずっと良い娘でいたことが、結果的に女性として寂しい人生となってしまったと感じているのではないでしょうか。
ためしに、こう言ってみてください。
「お母さん、大嫌い!」
「私がほしいのはこんな愛じゃなかった」
「お母さんの愛は重すぎたよ」
「重すぎて動けなくなっちゃったよ」
「動けないから結婚もできずに歳をとっちゃったよ」
「ぜんぶお母さんのせいだ」
「お母さんのせいで私の人生は台無しだ」
「どうしてくれるのよ」
「お母さん、大好きなのに腹が立つ!」
どうでしょうか。言ってみてどんな気持ちがしましたか。
頭では感謝しよう、感謝すべきと考えていても、心の奥底の気づかないところで、イラ子さんはずっと怒っていたのですね。ずっと傷ついていたのですね。
今まで良い娘で生きてきた…そんな自分を認めて褒めていきましょう。「よく頑張ったね」「よく我慢したね」と。
同時に
「ほんとうは好き勝手したかったね」
「ほんとうは○○へ行きたかったね」
「ほんとうは結婚したかったね」
など、自分のしたかったことを口にしてみてください。できなかった悲しさや寂しさをじっくりじっくり味わってみてほしいのです。
そうすると、今まで頑張ってきた自分のことが愛おしくなってくると思います。イヤでイヤでたまらなかった自分が、健気で愛らしく思えてくると思うのです。
もう良い娘はやめましょう。優しい娘になろうとしないでください。だってイラ子さんがこうして悩んでいること自体が、すでに心優しいからこそなのですから。
お母様にイライラする自分でもマル。感謝できない自分でもマル。笑顔を奪う自分でもマルにして、今の自分を受け入れ認めていきましょう。
何歳からでも、自分の人生を生き直すことができます。お母様を第一に思いやる人生ではなく、「まずは自分」で生きてみませんか。自分を大事にすることが、結局は身近な人を大事にすることにつながっていくのです。
さあ、これからイラ子さんが主役の人生劇場の本番です。思うままに、わがままに、演じていってくださいね。
・このカウンセラーのブログを読む
(野田 和美)
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