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大掃除から卒業! ナチュラル掃除のプロがすすめる、きれいキープ「三種の神器」を使ってみた

Woman.excite / 2017年12月10日 12時0分

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師走の気配が近づいてきました。気持ちよく新年を迎えるために、年末の大掃除を予定している方もいらっしゃるでしょう。

ⓒbeeboys‐stock.adobe.com



あわただしい年末だからこそ、できるなら時間も労力もミニマムですませたい! そこで、お片づけのプロ・整理収納アドバイザー本田和さんに手間いらずできれいになるお掃除テクニックを教えていただき、筆者宅で試してみました。

■「汚れをためない」ひと工夫で、年末の大掃除から卒業!
子育てに仕事に忙しい日々を送っているにもかかわらず、いつ訪れてもお手入れに死角なし、きれいなおうちをキープされている本田さん。ということは、もしや…?

「はい、わが家には、年末に大掃除をする習慣はありません。エアコン内部など、自分ではどうしようもない箇所は業者さんにおまかせしていますが、キッチンや水周りといったエリアは、使ったついでにさっとふいてその場で完結させています。

大がかりな掃除って、パワーがいりますよね。私はそれがおっくうなので(笑)、自分がラクするためにも普段の『ついで掃除』で汚れをためないようにしているんです」(本田さん)

本田さんが日頃の「ついで掃除」に活用しているのが、セスキ炭酸ソーダやクエン酸といった身近な安心素材。これらを使った掃除法は、ナチュラルクリーニングと呼ばれています。




「ナチュラルなのに汚れ落ちはいいのが気に入っています。普段のお掃除はもちろん、やっかいな汚れもゴシゴシせずにきれいになりますので、大掃除のときにも活躍しますよ」(本田さん)

ついで掃除を習慣づければ、汚れを蓄積することなく、大掃除も不要に。でもその前に、ついてしまったやっかいな汚れをどうにかしなくては!

そんなわけで、本田さんが実践しているナチュラルクリーニング用アイテムを使ったお掃除テクニックを教えていただき、筆者も自宅でトライしてみました。

■キッチンの油汚れには「セスキ炭酸ソーダ」
コンロ周りなど油汚れがつきやすい箇所には、水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯程度を溶かしたスプレーを作っておき、使うたびにシュッとしてからひとふき。ペーパータオルなどをウエスとして使えば、布巾を洗う手間も省けます。

汚れがたまった五徳や換気扇フィルターは、汚れに応じて濃度を濃くしたセスキ水に浸け置きする方法も。汚れの度合いによりますが、1時間くらい浸けておけばかなりきれいに。

「わが家には換気扇フィルターが入るほど大きなバケツがないので、二重にしたゴミ袋をバケツ代わりにしています。これなら、使用後は流して捨てるだけと、後片づけもらくちんです」(本田さん)

<やってみました!>

【before】
かんきせんフィルタービフォア

コミヤ家の換気扇フィルターでお試し。これまでは油汚れ用洗剤とたわしでゴシゴシ洗っていましたが、隙間の汚れがなかなかとれずストレスに…!

換気扇浸け置き中

本田さんのアドバイスを受けて、袋をバケツがわりにしてトライ。45℃のぬるま湯を袋にためて、セスキ炭酸ソーダを大さじ2加えます。そこに換気扇フィルターを入れて待つことしばし。

【after】
換気扇アフター

1時間後に取り出してスポンジで軽く洗い流すと、ベトベト汚れがすっきり! 写真ではわかりづらいかもしれませんが、隙間の汚れもあらかた落ちました。バケツを洗って乾かす手間もないから、スピーディーに作業終了!

 
 

■バス&ランドリーには「過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)」
近年、ナチュラルクリーニング派さんの間で人気なのが、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)。日々のお洗濯はもちろん、洗濯機や風呂釜の洗浄にも活用できるマルチなクリーニングアイテムです。

本田さんは、毎日の洗濯に大さじ1杯程度をイン。

「私の場合、洗濯物のにおい対策として使っています。部屋干しでもにおいが気にならなくなったので、もう手放せません! 使い続けると洗濯槽のカビの予防にもなるそうですよ」

ちなみに、コミヤ家では風呂釜の洗浄に過炭酸ナトリウムを使用。パイプの中の汚れ落ちは目で確認できないのでわかりませんが、バスタブの黄ばみはすっきり! を実感しています。

さて、閑話休題。本田さん宅のバスルームのきれいキープには、ほかにもこんなテクニックが。

「バスルームのお悩みといえば、カビですよね。わが家では、お風呂を上がる際、スクイジーでできるだけ水滴をとるのに加え、定期的にくん煙剤を使うようにしたら、カビがはえにくくなりました。

それでも、うっかりするとボトル類の底に汚れがついたりして…。それがいやで、シャンプーやボディソープをまとめたセット一式を持ってお風呂に出入りする『銭湯方式』に切り替えました。

本田さん銭湯方式


お風呂に入るときは棚からセットを持っていき、上がったらカゴのままバスマットに乗せてしばらく乾かしてから棚へ戻すだけなので、子どもたちも面倒がらずにやってくれています。

バスルームにモノを置きっ放しにしない銭湯方式にしたら、ボトルやおもちゃはもちろん、バスルームも汚れにくくなって一石二鳥です!」(本田さん)

さらに、水周りにつきやすい水の石灰汚れは、「目の細かいヤスリでやさしくなでると落ちますよ」とアドバイスも。本田さんは、気になったときにさっと使えるよう、1000番(番号が大きいほど目が細かくなります)のヤスリを小さくカットしてストックしているそうです。

<やってみました!>

【before】
水栓ビフォア

いつのまにか付着する、水栓周りの白い汚れ…。メラミンスポンジでこすってみても、ときすでに遅し。頑固にへばりついて取れません。

【after】
水栓アフター

1000番のヤスリで水栓の表面をそーっとなでたら、ものの5分でピッカピカに! 水栓本体を傷つけないように、ソフトタッチでくるくるするのがポイントです。


■トイレ、加湿器や電気ケトルのお手入れには「クエン酸」

レモンなどのすっぱい成分として知られる「クエン酸」も、ナチュラルクリーニングに欠かせない成分のひとつです。本田さんは、トイレ掃除や加湿器のお手入れにクエン酸を活用。

「トイレには、水500mlにクエン酸小さじ2杯程度を溶かしたクエン酸水をシュッと吹きかけてお掃除します。

お子さんがトイレトレーニング中で、補助便座を使っているご家庭なら、クエン酸水での浸け置きがおすすめです。こすらなくても黄ばみやにおいが落ちますよ。こちらも換気扇フィルターと同じようにゴミ袋などを使えば、浸け置きした容器を洗う手間が省けます。

また、加湿器や電気ケトルの中に付着しがちな白っぽいミネラル分のかたまりも、クエン酸できれいになります。これから加湿器が稼働するシーズンですので、使う前にお手入れするといいかもしれませんね」(本田さん)

<やってみました!>

【before】
加湿器ビフォア

内部やパッキン周りについた白い汚れが何をしても取れず、昨シーズンは稼働をあきらめた加湿器。ここに45℃のぬるま湯をギリギリまで入れて、クエン酸を大さじ1杯投入して放置します。

【after】
加湿器アフター

1時間後、中の水を捨ててもう一度ゆすいだら…見違えるほどきれいになりました! 何これ気持ちいい! ちなみに、白く残っているように見えるのは以前ガリガリ洗ってついた傷で、汚れではありません。

※いずれも手袋やマスクをして掃除するとより安心です。

今回、本田さんに教えていただいたお掃除テクニックを試してみたら、あきらめていた汚れがあっけないほど簡単に落ち、ちょっとした快感を覚えました。

汚れが落ちると、きれいな状態をキープしたくなるから不思議です。気づいたときにふく「ついで掃除」や定期的なお手入れを習慣づければ、汚れをためることなく、ひいては忙しい年末に、大掃除に振り回されることもなくなるかもしれません。来年こそ大掃除からの卒業! を目指したいと思います。

<お話をうかがったのは…>
本田さんプロフィール画像

▼本田 和さん
パーソナルスタイリングサロン「フルリール」主宰。整理収納アドバイザー1級、ルームスタイリスト1級。自宅を開放してのお片づけセミナーや、骨格、パーソナルカラーに基づいたパーソナルスタイリングを手掛ける。6歳、4歳、2歳のお子さんのママ。

HP:フルリール

 
 
 
 
(コミヤ カホル)

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