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「テレビ子守り」子どもへの影響って? 2歳のテレビっ子が成長した結果【コソダテフルな毎日 第57話】

Woman.excite / 2018年1月25日 12時0分

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今となってはこんな私ですが、かつて「○○しちゃいけない」とかたくなに気にしていたことはいくつかあります。

そのうちのひとつが、



テレビに子守りをさせてはいけない、っていうことでした。

はじめての子育てで右も左もわからなかった私は、当時育児書を読み漁りましたが、どれを読んでも「テレビは受動的だから子どもの想像力が育ちにくくなる」とか「テレビを見せるなら子どもを一人にしないでお母さんも一緒に番組を見て楽しみましょう」といったことが書かれていました。

こうして新米ママのピカピカの脳みそにテレビに子守りをさせてはいけないんだということががっちりインプットされました。

よって、食事中はもちろん日中もテレビはつけず静かな部屋で子育てに専念しておりました。

■9年前、テレビは「悪」だった
長男は現在9歳なのですが、たった9年でも時代の流れるスピードの速さを感じずにはいられません。

当時は「スマホ」というものがまだ浸透していなかったんですよ。だから「テレビ」が私にとっての「悪」でした。

しかしその3年後、次男が生まれた頃には「スマホに子守りをさせないで」の流れが台頭してきていました。

この短い間にいかに爆発的にスマホが庶民生活に普及したのかがわかります(もちろん私もこの3年間の間にスマホに変えました)。

少し話がそれますが、子守をさせてはいけないものがテレビからスマホになったこういう流れ、きっと昔っから変わっていないんじゃないですかね。

新しいものが出てきたらとりあえずそれを「よろしくない」とする文化。

きっと四足歩行していた猿人から二足歩行の人間に進化した時には猿人が「最近の若者は変な歩き方をしおって」とか言ってたんじゃないかとさえ思います。

話を戻しましてテレビの話です。そりゃ理想を言えば一緒に番組を楽しめたらよかったのですが、実際そんなの無理でした。


長男はひとり遊びが苦手で、ずっと私にべったりのタイプだったので、テレビに釘付けの間だけがチャンスでした。

テレビを見ている隙に夕食の用意や掃除や洗濯、やっておきたいことが山ほどあります。

テレビを見ている間は1人でいてくれるので、最初は規律正しく時間を決めて見せていたテレビも、だんだんとズルズルと見せる時間が延びていったりなんかして…。




テレビを点けているのはほかでもない自分なのに、テレビを見せていることに後ろめたいジレンマを抱えていました。

物心がついた頃には長男はテレビが大好きになっていて、そこからというもの、




「テレビをもっと見たい」「もうダメ!」という争いを何百回もしました。テレビに関する親子での言い合いは本当に多かったですねぇ…。

■長男のテレビ好きにストレスを抱える日々
押し問答は私のストレスのもとで、こんなにもテレビが大好きで大丈夫なんだろうか、って結構本気でため息ついていました。

長いこと、長男の「テレビが大好きな性格」に私は葛藤してきました。

「テレビばかり見てないで外で遊んでほしい」とか「テレビばかり見てるなんて子どもらしくない」とかテレビに執着する長男をなかなか受け入れることができませんでした。

「そんなことで?」と思うようなことでも母親からしたら嫌悪感を抱いてしまうものなんです。

しかし、長男だけでは分からなかったことなのですが、テレビに夢中になるのも特技のひとつだと気がついたのです。

「テレビが大好き」という個性なのです。

次男、三男。長男の時とはうって変わって、生まれた頃からテレビにまみれて育ちましたが、テレビに全く興味がありません。

「テレビが見たい!」なんてもめたこと一度もありません。

もし私が長男だけを育てていたのなら「子どもはみんなテレビが大好き」だと思い込んでいたかもしれませんが、2人目3人目を産んでようやく「テレビに集中するのも個性のひとつ」と受け取れるようになったのです。


■「テレビ好きも個性」と思えるようになった理由

テレビが大好きだという個性も悪いことばっかりじゃないんだと思えるようになってきたのは、実は最近のことです。

長男が幼稚園の頃、そんなにテレビが見たいのならとDVD付きの図鑑を与えてみました。

するとどうでしょう。




ものすっっっごい集中力で視聴し、DVDまるごと脳みそにインプットしてしまいました。

本当にそっくりそのままごっそり、脳みそのなかにスライドさせたかのようにインプットしていたのです。

恐竜から始まって、その後動物、虫類、鳥類、魚類とたくさんのDVD付き図鑑を買いましたが、自分の興味のあるものの吸収力には目を見張るものがありました(逆に同じ図鑑でも宇宙や人体などには興味を示しませんでした)。

もしも、現在2、3歳のお子さんがテレビ好きならば、是非4歳頃のタイミングでDVD付き図鑑をおすすめしたいです。

きっとこれも古典的な図鑑派からすれば「紙で読んで覚えるのが一番だ」となるのかもしれませんが、耳だけで聞いてするよりも、目と耳と理解できるVTRには図鑑の醍醐味があります。

■テレビ好きの長男、9歳になった今はというと…
2歳から始まったテレビ好きが9歳の今どうなったのかというと、あいかわらずテレビ大好きっ子です。

3つ子の魂なんとやらとはこういうことなのでしょうか(笑)




たぶん放っておいたら1日中見てると思いますが、さすがにそれじゃダメなので一定の時間がたったら消すように促しています。

が、同じテレビ好きでも年齢があがってくるにつれ、確実に成長してきています。

長男は誰に似たのか朝に強いんです。

時間が来たらパッと目を覚ましますし、休みの日でも家族の誰よりも早くに起きています。

早くに起きて何をしているのかというと…、

テレビを見ています。

最初は朝からテレビを見ている姿にも拒否感があったのですが、最近長男に早起きのコツを聞いてみたんです。

そしたらこの回答。





「起きてから『これしよう…!』っていう楽しみがあるとすんなり起きられるよ。ママも朝起きてやりたい楽しみを持つようにすればいいよ」

と。どっちが大人なんだか…(笑)

朝起きてからテレビをつけて、録画していた番組を見ながら朝食を食べ、時間が来たらさっとテレビを消して身支度をして登校していく長男を見て、私なんかよりずっとメリハリを付けられていることに気づきました。

なかなか切り替えができずによく泣いていた長男ですが、9歳の今、きちんとつきあい方をわきまえているようで、あの頃「テレビを見せすぎてはいけない」ってがんじがらめだった私に言ってあげたいです。

「そんなに気に病まなくても、時が来れば自分でちゃんと付き合えるようになっているよ」と。
(ちゅいママ)

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