tupera tupera(ツペラツペラ)がつくる、アイデア飛び出すわくわく絵本【親子で楽しむ絵本の時間】 第29回
Woman.excite / 2018年2月18日 6時0分
「tupera tupera(ツペラ ツペラ)」という絵本作家さんをご存知でしょうか? 実はツペラ ツペラはユニット名。「帽子に眼鏡」の亀山達矢さんと「のっぽで天然パーマ」の中川敦子さんがご夫婦で活動するときのユニットです。代表作品は自分でいろんな顔が作れる『かおノート』。カラフルでユニーク、そして楽しむ人の創造力を解放させてくれる世界観はこの2人にしか生み出せません。今回はそんなツペラ ツペラの絵本を丸ごとご紹介していきましょう。
■かおノート
作・絵:ツペラ ツペラ(tupera tupera)/出版社:コクヨ
「かおノート」
2008年に出版され、今でも不動の人気を博しているのがこちら。52種類ある顔それぞれに目・鼻・口などの顔パーツのシールをくっつけ、自由に遊ぶことのできる絵本です。付属のシール以外にペンや色鉛筆も使って描きたいように描けるので、オリジナリティたっぷりの作品ができあがります。「自分の作った顔にわが子が名前をつけていた。キャラクターに息が吹き込まれたみたいで愛着が湧いてくる」と完成した顔に感情移入してしまうママも。大人がやってみると、ついつい正しい位置におさまった「きちんとした顔」を作ってしまいがちなので「えっ! そのパーツをそこに?」とためらいのない子どもの発想力に驚かされてしまうかもしれません。「これはおじいちゃんに似てる」「これはママ!」と身近な人を真似て作る楽しみもありそうですね。
■魚がすいすい
作・絵:ツペラ ツペラ(tupera tupera)/出版社:ブロンズ新社
「魚がすいすい」
水色をした海のなかに浮かんでいるのは、色紙でコラージュされた魚。ドキドキしながら絵本をめくるとジャバラ仕様になっていることに気付き「どこまで大きくなるの?」と無限の広がりを感じさせます。豊かな色彩とともに「すいすい」「ぷかぷか」「ごぼごぼ」などの楽しい音が言葉遊びのように並んでいて、目から耳から不思議なやさしさが感じられます。「少しずつ広げて読むときと、めいいっぱい広げて読むときで印象が変わるのがおもしろい」といった感想が寄せられており、なかには「長い魚の骨の絵を見て何を思ったか、その上で線路ごっこを始めてしまった」など独特の楽しみ方を発見したお子さんもいるよう。横に広げて飾ればステキなインテリアとしても楽しめそうなほど、色彩の美しさが際立つ絵本です。
■どんなおと?
作・絵:ツペラ ツペラ(tupera tupera)/出版社:教育画劇
「魚がすいすい」
てを たたいたら どんなおと? りんごを かじったら どんな おと? かみなり なるおと どんなおと? そう聞かれたら、子どもたちはどんな音を想像するでしょうか。こちらの絵本には音の正解はなく、子どもたちが答えてくれた音そのものが答えとなっています。「質問された音を一生懸命思い出そうとする子どもの様子がかわいかった」「音を声に出すって意外に難しい」と子どもと一緒に想像して楽しんでいるママ多数! 場面で区切って問いかけることでメリハリがつき「考える力」を育てることにもつながりそうな一冊です。「子どもとのコミュニケーションが苦手な大人でも読んであげやすい」という意見もあるので、子どもと遊ぶのが苦手な人に読み聞かせしてもらうのも良いかもしれませんね。
■ワニーニのぼうけん
作・絵:ツペラ ツペラ(tupera tupera)/出版社:婦人之友社
「ワニーニのぼうけん」
ハッキリとしたカラフルな色で作る貼り絵が楽しい作品。主人公はワニのワニーニです。トリチピテ号という大好きな船で冒険することになったワニーニは、海やジャングルで愉快な仲間たちと出会います。読み手は次第に、そんな仲間の一員となり、わくわく・ドキドキの旅に一緒に出かけているような気分になってきます。貼り付けられた絵をよく見ていると「ワニーニ、今こんな気持ちだろうな」と表情から気持ちが読み取れるようになるのも、この作品の不思議なところ。「ストーリーとイラストが絶妙にマッチしていて、これまでの絵本にはない新鮮さを感じました」との声もあり、読んでみないと分からない満足感のある一冊となっているようです。
■アニマルアルファベットサーカス
作・絵:ツペラ ツペラ(tupera tupera)/出版社:フレーベル館
「アニマルアルファベットサーカス」
まだ子どもは小さいけれど、楽しく英語にふれさせたい。そんな人におすすめなのがこちらです。登場するのはA~Zまでのアルファベットをもつ動物たち。舞台は色味が美しいサーカスです。英単語を紹介するときにもアルファベッドを隠しているので、まだ単語を覚える段階ではなくても「文字探し」としてゲーム感覚で英語にふれることができます。また「ちょっと妖しげなサーカスの雰囲気がツボ」「カラフルなコラージュが目に楽しい」など純粋に絵本としての魅力に圧倒される人も。「最後のヤクとシマウマのラインダンスは結構見もの」と見せ場もあるようなので、ただの英語絵本と思って読むと良い意味で裏切られるかもしれませんね。
さまざまな国ですでに翻訳出版されているツペラ ツペラの絵本たち。絵本だけじゃなく、工作、舞台美術、アニメなどマルチに活動しているので「もしかしてこれツペラ ツペラの作品かな?」と思う瞬間と出会うこともあるかもしれません。読めば読むほど虜になるツペラ ツペラの魅力をぜひ感じてみてくださいね。
(すだ あゆみ)
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