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たたまない・しまわない「ゆるルール」で“子どもにお任せ”の衣類管理術

Woman.excite / 2018年3月3日 19時0分

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トップ画像あたり

寒さもやわらぎ、春めいてきました。そろそろ冬用のコートはクローゼットにしまって、春物の服にシフトしたい頃合いですね。

ⓒ kazoka303030-stock.adobe.com


もし、衣替えを予定しているなら、せっかくなので衣類の管理を見直してみませんか? 今回は、お片づけのプロ、整理収納アドバイザー本田和さんに、子どもの衣類収納にまつわる工夫を教えていただきました。

ポイントは、「子どもが自分でできる」こと。毎日忙しいワーママはぜひご参考に!

■洗濯ものはたたまない「ゆるルール」

家電の進化で、掃除やキッチン仕事などは一昔前に比べるとずいぶん時短できるようになりましたが、洗濯ものをたたむ・しまうは、まだ人の手ですることが一般的です。そして、これが案外時間を取られるもの。

保育園児から小学生までのお子さんが3人いる本田さん家族は、毎日たくさんの洗濯ものをどうさばいているのでしょう。

「洗濯ものを毎日たたむことって、ママにとってはけっこうな負担ですよね。私もこの作業がプチストレスでした。ただ、よく考えると子どもたちが通園通学で着るようないわゆる普段着は、常にクローゼットやタンスにピシッと入っていなくても不都合はないな、と気づいたんです。

そこで、わが家では家族分+共通の『洗濯もの一時入れバッグ』を用意して、洗濯ものを取り込むときに、その場でそれぞれの衣類を仕分けして入れておき、あとは『自分の服は自分ができるタイミングでたたんでしまう』ルールにしました」(本田さん)
一時入れバッグ

このルールには、ママの負担の軽減ともうひとつ、子どもでも「自分の身の回りのことは、できるだけ自分でできるようにする」ことも狙いなのだそう。

「わが家では、翌日の着替えの用意も子どもたちが自分でしています。平日はこのバッグから服を取り出して着替えをセットすることが多く、休日にまとめてタンスにしまっているので、私は子どもの衣類管理にはほぼノータッチ。3歳の末っ子も、上の子の真似をして自分で着替えをセットしたり、自分の服をしまったりしているんですよ。

毎日、洗濯ものをタンスにしまって、そこから着替えセットを用意して…だと続かなかったかもしれませんが、できる時にたためばいい、とゆるいルールにしたのがよかったのかな、と思います。

また、整理前の洗濯ものでもバッグに入っていればそんなに散らかった印象にならないので、私自身、『まだ洗濯ものを片づけてないの?』とキリキリしなくてすみます(笑)」(本田さん)

一時入れバッグ選びにも、いくつかのポイントが。

「バスケットなどにするとスペースが必要なので、使わないときにコンパクトにたためて、ものを入れると自立するタイプ、中身が透けず水や汚れに強いレジャーシートのような素材で探しました」(本田さん)

ちなみに、今お使いのバッグは100円ショップで見つけたそう。シンプルなので、リビングの一角にあっても悪目立ちしませんね。
 
 

■子どもと一緒に考える「子どもが使いやすい収納」

いったんはバッグに入れて“収納待ち”の洗濯ものも、子どもたちができるタイミングでタンスなどにしまわれます。
子ども任せにしていると、タンスの中がひっちゃかめっちゃかになりそうな予感がしますが…。本田さんはどう工夫されているのでしょう。

「お片づけ術が流行っていることもあって、最近ではさまざまな収納方法が紹介されていますよね。私がお片づけで大切にしているのは、その人にとって、本当に合っているか、使いやすいかどうかの点です。

それは子どもにも同じことがいえて、大人目線で整えたものが、子どもにとっては使いにくいことがあったりします。子どもって、ちょっとでも面倒、大変だと感じたことはやらなくなっちゃうので、使いやすさ、やりやすさを考えてハードルを下げることが近道です。

そこで、わが家では、衣類の収納も子どもと一緒に考えながら整えていくようにしています。タンスの中を空っぽにした状態から、どこに、何が入っていたら取り出しやすいか、どんなたたみ方ならしまいやすいかを確認しながら、子どもがモノの位置やしまい方を決めていくんです。

そうすると、靴下や下着などは立てて収納した方が使いやすいけれど、トップスは立てるとしまうときに大変そうだから別の方法にしよう、ぎゅうぎゅうに詰め込まず空きスペースを作っておこう、など、留意するポイントがわかります」(本田さん)

■手出し・口出し無用! ほめて伸ばす「子どもの片づけ」習慣
タンスの中

最初はちょっと大変ですが、子どもが自分で決めるプロセスを経ることでモノの定位置を把握でき、また使いやすいためにお片づけの習慣化もスムーズだそう。

「大人は、子どもがより使いやすいシステムを作るお手伝いをするだけでいいと思います。例えば、小物を立てて収納するなら仕切りがあるケースを用意するなど。おうちにある空き箱を利用してもいいですね」(本田さん)

そして、子どものやり方に、大人目線でつい物申したくなってもぐっと我慢! 

「つい、ここはこうしたら? と言いたくなったりもしますが、細かいことには目をつぶったほうが、親も子も気が楽なのかなって。お片づけに限った話ではありませんが、むしろ、やったこと・できたことに対し、『上手だね、きれいにしまえたね!』とできるだけほめたほうが、子どもの向上心への刺激になる気がしています」(本田さん)

洗濯ものをたたんでタンスにしまったり、子どもの収納を整えるのはママの役目、というイメージがありましたが、ある程度の年齢の子なら、衣類の管理をお任せすることは自分でできることを増やすレッスンの意味でもすてきなアイディアではないでしょうか。

そして、子どもが続けられるようにするには、無理なくできる、ゆるめのルールを設定することがポイントになりそうです。

子どもが自分でできることが増えれば、そのぶんママはらくちんに! 衣替えのタイミングで、ぜひお子さんと一緒に衣類の管理について考えてみてはいかがでしょう。

<お話をうかがったのは…>

▼本田 和さん
パーソナルスタイリングサロン「フルリール」主宰。整理収納アドバイザー1級、ルームスタイリスト1級。自宅を開放してのお片づけセミナーや、骨格、パーソナルカラーに基づいたパーソナルスタイリングを手掛ける。6歳、4歳、2歳のお子さんのママ。

HP:フルリール

 
 
 
(コミヤ カホル)

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