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ムスメとねこ【すくすくきろく@kita.acari 第27話】

Woman.excite / 2018年3月4日 12時0分

写真

ペットを飼っていないと、小さいお子さんはなかなか本物の動物と触れ合うチャンスはありませんね。猫ちゃん大好きな1歳のムスメさん! 初のリアル猫ちゃんとのご対面は如何に!?


ムスメとねこ


ムスメは、猫が好きです。




おままごとをする時は猫のぬいぐるみが必ずキャスト入りし、絵本やテレビ、街角の看板でも猫を見つけるとすかさず「にゃんにゃん!」コールが始まります。

時には「それは猫じゃないよ」と言わざるを得ない動物もにゃんにゃん認定されるのですが、一度にゃんにゃん認定された動物は何度「それは猫じゃないよ」と教えても半永久的ににゃんにゃんです。

しかし私達が住んでいるのは雪国。

うちの近所だけかもしれませんが、野良猫がほとんどと言っていいほど居ません…。

ので、ムスメにとってにゃんにゃんはもはや二次元とぬいぐるみでしか出会えないファンタジーのようなものでした。

しかし、先日ついに公園から帰る途中で遭遇したのです。

猫…リアルにゃんにゃんに…!




目を輝かせ、「にゃんにゃーん!」と連呼しながらリアルにゃんにゃんに近付いていくムスメ。

当のリアルにゃんにゃんは、雪の積もる車のボンネットの上でのんびりとあくびをしているところでした。

眠そうな目でこちらを見てはいましたが、威嚇するでも怯えるでもない泰然とした様子だったので「ほら、リアルにゃんにゃんだよ」と手をつないでゆっくり近付いてみました。




「にゃんにゃん!

「にゃんにゃ…」
 

「にゃんにゃん…こわーい。にゃんにゃんこわいよー」

てちてちご機嫌だった足取りは次第にゆっくりになり、そのうち後ずさりとなり…立ち止まるとこう呟きました。



あんなに愛してやまなかった猫を目の前にしながら突然言い放たれた帰宅宣言に驚きましたが、本能的に親の私には分からなかったリアルにゃんにゃんの不機嫌オーラを感じ取ったのかもしれません。

可愛らしくデフォルメされた人形やイラストからは分からない、肉食獣としての恐ろしさを…。

結局その日はそのまま手をつないで、大人しくおうちに帰ったのでした。
 
 
(きたあかり)

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