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お金は「いくら」あれば安心? 貯まらない人の失敗パターンとは【「崖っぷち家計」脱出法 Vol.1】

Woman.excite / 2018年5月21日 17時0分

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「崖っぷち家計」脱出法


イラスト:平松昭子


いまの家計が赤字になっているご家庭、そしていまは大丈夫でも、将来にわたって崖っぷちとなりそうなご家庭など、お金に不安を感じる人は多いのではないでしょうか?

そこでエキサイトでマネー記事を担当する、私、楢戸ひかると「お金のことを考える道筋」について、一緒に考えてみませんか? 題して「『崖っぷち家計』脱出法」。「お金が貯まらない」という人の話を聞くと、じつは家計の考え方や順番が間違っている人を多くみかけます。そこで基本からわかる家計見直し術をご紹介します。
楢戸ひかる
ファイナンシャルプランナー資格(現FP技能士)を取得し、女性誌でマネー記事を約20年間執筆。最近では、家計管理のワークショップも開催。家族は、夫と3人の男の子(高校生と中学生の双子)。

■「節約」と「家計簿」が失敗するワケ

お金の悩みは、大きくわけるとこんな感じなのではないでしょうか。
<よくある「お金の悩み」3つ>
●いまのままで「本当にお金のこと大丈夫なのかな?」と不安を感じている
●お金が、なかなか貯まらない
●節約や家計簿が続かない

「お金のことを、ちゃんとしよう!」と思って、多くの人が最初にトライするのが「節約」「家計簿」。でも両方とも、面倒だったり大変だったりで、いつしかフェードアウト。そして「やっぱり、私はお金のこと、ちゃんとできないんだ」と、さらに苦手意識を持ってしまう…。これは、とてもよくある失敗パターンです。

■“お金の道筋”を知らないと、うまくいかない
じつは「家計簿」と「節約」は、「お金のこと」の最終仕上げ! 本来、最後にやるべきことを、最初にやろうとするから、いままでうまくいかなかったんです。

多くの人が「お金のことを考える道筋」を間違えていると私は感じています。これが、「お金のことを、ちゃんとしたいけれど、やっぱりできない!」となる一番大きな要因です。

反対に言えば、「お金のことを考える道筋」を知れば、多くの人が「お金のことをちゃんとできる」と、私は思っています。

■お金は、いくらあれば安心ですか?
「崖っぷち家計」脱出法

© hanack - stock.adobe.com


ところで。道筋をお伝えする前に、ひとつ、質問です。
お金は、いくらあれば安心ですか?
この質問に、「ちゃんと」答えられる人は、そうそういないと思います。私も、長らくそうでした。「お金がたくさんあったら、きっと安心に違いない」と、ただ、漠然と思っていたんです。

でも、「お金のプロ」の方々は、口をそろえて、こう言います。「いくらお金がたくさんあっても、『お金そのもの』に安心を見いだすことは無理です」と。

世界的な大富豪ロックフェラーは、お金が減ってしまう不安で不眠症になったとか。こんな話を聞くと、「お金がたくさんあったら、安心」というのは、単なる幻想なのかもしれないと思うようになりました。


■「いくら」を具体的に考えるには

では、どうすればいいのでしょう? 答えは、いたってシンプルです。
お金は、「いくら」あれば安心ですか?
この、「いくら」を具体的に考えてみるのです。

人生でかかるお金の全体像をイメージしやすいように、「生涯年収のイメージ図」を作成してみました。まずはこちらをご覧ください。

会社員の場合、生涯年収は限りがあります。ですから、その範囲内で、人生のイベントの費用をまかなう必要があります。これをイメージできるかどうか? ここは、とても大切なところです。

●生涯年収のイメージ図
「崖っぷち家計」脱出法

出典:楢戸ひかる「お金のリビング」テキストより抜粋



「生涯年収のイメージ」の図を頭にいれた上で、私が実際にやったことは、「未来のわが家年表」を作って、年ごとのイベントを書き出してみることです。

あるお金のプロが言っていました。「豊かさとは、やりたいときに、やりたいことができること」だと。言い変えれば、人生イベントにかかるお金の算段ができていて、日々の生活が回っていれば「豊か」なんです。

このことから、私は、漠然としたお金の悩みを解決するスタート地点は、『未来のわが家の年表』を書いてみること」だとご提案しています。
「崖っぷち家計」脱出法

私は、毎年1回、「未来のわが家年表」を見直ししています



■結婚、出産の早い段階で考える
「崖っぷち家計」脱出法

© Andrey Popov - stock.adobe.com


私は、毎年1回、「未来のわが家の年表」を見直しして上書きしてきました。そして、こう感じるのです。「『未来のわが家の年表』は、人生の羅針盤になる」と。

たとえば、「家をどこに、いつ買うのか?」「子どもの教育は、公立にするのか、私立にするのか?」…。大切なことは、そういったことを、家庭運営の早い段階で「考えてみる時間を持つこと」です。

私も結婚して最初の10年(現在、結婚20年目です)、家計管理のやり方がわかりませんでした。その10年の、暗い海をさまよっている感じったら! それは、羅針盤を得て航海しているいまとは雲泥の差の気持ちです。

こんな体験を経て、「主婦は、家庭の経営者。経営者が、会社の未来のヴィジョンを持つことは、とても大切」と思うようになりました。

次回は、「住宅ローン、教育費…「貯金しなきゃ!」と、焦る前にすること」です。「未来のわが家年表」の書き方をご紹介します。
■楢戸ひかる プロフィール
HP「主婦er」を通じて、「これからの主婦の在り方」を発信中。
吉祥寺の人気カフェで、マネーライター歴20年の経験を生かした「お金のワークショップ」を開催しています。
楢戸ひかるのワークショップお金のリビング

(楢戸ひかる)

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