転勤による子どものいじめ、お金トラブル…。妻が仕事も家族もあきらめないためには
Woman.excite / 2018年4月12日 12時0分
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ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事「転勤族妻のリアルな悩み! 子どもの転校、夢の持ち家…いつまで夫に付いていく?」で「転勤」についてのアンケートを実施しました。
子ども時代に親の転勤での引っ越しを経験した人、現在親となって実際に転勤を経験した人などから、転勤エピソードがたくさん届きました。
家族全員の一大事である「転勤」。パートナーや子どもに対してどのような影響をもたらすのでしょうか。
■パートナーの転勤にいつまでついていく?
パートナーが転勤になった場合、みなさんの家庭では家族一緒に転勤地で暮らしますか? その場合、いつまでというような期限を設けているでしょうか?
子どもが小学生まで 44.9%
子どもが未就学まで 23.8%
子どもが中学生まで 13.8%
ついていかない! 10.0%
ずっとついていく!4.2%
その他 3.3%
アンケートの結果では「ついていかない!」と答えたのは10%と低かったのですが、「ずっとついていく!」というのはさらに低く4.2%でした。大多数の方は「パートナーについていく」けれども、それは期限付きという結果でした。
自分自身が子どもの立場で転勤を経験したことがある人、またはわが子に転勤を経験させた人などから転勤による引っ越しや、引っ越し後の生活についてのエピソードを教えていただきました。
■引っ越し経験があるママが一番つらかったこと
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今回、「転勤による家族の引っ越し、引っ越し後の生活について、エピソードがあれば教えてください」で集まったなかには、ママ自身が親の転勤で引っ越し、転校を経験したという人からの意見が多く寄せられました。
ママ自身が小さかったころであれば、親の転勤辞令はほぼ命令に近い状況だったでしょう。また共働き世帯が多くない時代でしたので、いまより「転勤=引っ越し」が多かったかもしれません。
でもそんなことよりも転勤のせいで行きたい高校に行けなかったことが一番つらかったです。女の子は親元離れてまで良い高校に行かなくて良いという親の方針で、転勤先の高校を受験しました。だから、子どもたちには行きたい学校にだけは行かせてあげたいと思っています。そのために単身赴任になるならしょうがないかなと。
転校による友だちとの別れ、そして新しい場所で最初から作り直すことへの苦労を経験したという人が多くいました。またおそらくママとして子どもを転校させる上での最大の悩み「いじめ」もやはりあるようです。
しかしなかには、引っ越しや転校をポジティブにとらえた人、また当時はイヤだったけれども、大人になって役立ったと答えている人もいます。
引っ越した経験が活きる人、嫌な思い出となってしまった人と、両方の意見があり、一概に引っ越し経験が良い、悪いとはいえないようです。
■忘れがちなママの大変さとは
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それではいま現在、転勤に伴う引っ越しを経験している人はどういった心境でいるのでしょうか。「土地によって人柄が大きく異なってびっくりした」「『大変なときほど離れん方がええ』という義母の言葉に納得した」など、いろいろな環境でがんばっている声が聞かれました。
しかし転勤に伴う引っ越し問題で忘れがちなのがママの大変さ。子どものメンタルに気を取られがちですが、ママには自身のメンタル問題に加えて、引っ越しに伴う作業が襲い掛かってきます。
子どもが精神的に不安定になり、荒れたりするので大変。
子どもと夫がインフルエンザにかかったときは、『このままだと家族がつぶれる』と危機を感じ、何かあったとき用のライフライン(預かり保育など)を調べましたがうまくいきませんでした
夫の転勤に伴う引っ越しだった場合、家のことはママ中心になりがち。役所関連、保育園、学校関連から始まり、近所づきあいや荷物づくりまで作業範囲は多岐にわたります。
また引っ越し先で仕事を見つけようとする場合、目の回るような忙しさとなるでしょう。これまで仕事をもっていたママが夫の転勤をきっかけに退職した場合には、家計への圧迫も緊急課題となってきます。環境変化によるココロへの影響とともに、まさに転勤は家族の一大事件といえそうです。
■単身赴任を決意するきっかけは何?
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アンケートでも「期限を決めてついていく」としている人が、82.5%もいました。転勤妻であるちゅいママさんも「子どもたちが大きくなっていくにつれて、いつまでも夫の転勤に付いていくわけにもいかないでしょう。」と言っています。また同じような転勤妻である友人が住居を固定して、子どもを転校させないようにしたという年賀状がきたことを明かしています。
では単身赴任を決意するきっかけはどういったものなのでしょうか?
子どもの小学生のタイミングで単身赴任を選択した人、子どもの高校進学時に単身赴任を選択した人など、その時期は家庭によってさまざまですが、アンケートでもっとも多かったのは、「子どもが小学生までついていく」でした。このことから中学生以降は単身赴任を検討する家庭が多いといえそうです。
子どもにとって転居、転校は良くも悪くもアイデンティティについて考える大きなきっかけにもなります。個人の性格、学校の雰囲気を含む転居先の環境などさまざまな要因はありますが、それがどういう方向に転ぶかは経験してみないことにはわからないところに不安があります。
とくに自身が転校を経験しているママの場合、子どもが思春期に差し掛かる前の小学校までを区切りと考える傾向が強いように感じました。たとえ家族が離れて単身赴任となったとしても、子どもの環境はしっかりとした根を張れる場所を作りたいと考えるのかもしれません。
また、中学、高校にもなると、受験をした学校に通う子どもも多くなり、学校を変えることも難しくなります。こういった学業面の理由で、このタイミングから単身赴任をスタートさせるという方も多数いました。
■単身赴任すると、家族はどうなるのか
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「パートナーどちらかが単身赴任となり、家族がわかれての生活について、エピソードがあれば教えてください」で集まった意見の多くが、「夫がいないとご飯が手抜きできて楽!」という意外な結果に。リズムをつかむまでは苦労を感じることも多いようですが、「慣れれば楽」のコメントは言い得て妙なのではないでしょうか。
夫がいると、掃除に食事にとがんばっていたことが、手抜きでもだれも文句を言わないとなると、ついついだらけてしまう。だからこそたまに会ったときには「ご飯をがんばりました!」という人もいれば、「 ときどき帰ってくる旦那のご飯が面倒でたまらなくなる」という人も。
夫には少しかわいそうな妻の本音でもありますが、なかには深刻な状況となった家庭もありました。
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家族に会えない寂しさからか、または何もすることがない休日のせいかギャンブルにはまってしまい、貯蓄が底をつき借金生活となったという方も…。
引っ越しにはまとまったお金が出ていくことが想像できますが、拠点が二つあるところで、知らないうちに日々の出費がかさんでしまうというのは単身赴任の見落としがちなデメリットのようです。
■転勤辞令が出たら家族はどうすればいいのか
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これまでは転勤があるのは男性が圧倒的で、女性は「ついていく」「ついていかない」の決断を迫れられてきました。しかし多くの女性が仕事を持つ現代で、その二択だけしか方法はないのでしょうか。
「転勤を断ったら出世に響く」はまだまだ現存するかもしれませんが、「働き方改革」が進められるなか、今後はますますワークライフバランスを守りたいという気持ちが高まってくることも考えられます。「そんなに転勤ばかりさせることが本当に必要なんですか? いまどき、長期の出張や電話会議で何とかなるのでは?」という意見も寄せられました。
夫の夢も大切、子どもも大切。でも自分の夢も大事。「仕事も家族もあきらめたくない!」は、けっしてワガママな意見ではないと思います。また子どもが独り立ちする年齢になった転勤族の方は「私は夫と2人で全国移動をするつもりです」と、まるで旅行でもするかのように答えてくれた人も。
家族移転か単身赴任か、それを決定するために子どもの年齢が大きく関わってくることは事実でしょう。そしてどちらに決めたとしても、思いどおりにいかないこともたくさん出てくるだろうと思います。けれど、家族で考えて出したその想いと経験が家族の絆になるといいですね。
もし一度決めたことでも、子どもの問題や生活における不満が出てきたら、その都度家族で話して、軌道修正していければ、きっとその家族にとって一番落ち着く場所にたどり着けるのではないかと思います。
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回答数:428件
Q2.転勤による家族の引っ越し、引っ越し後の生活について、エピソードがあれば教えてください
回答数:89件
Q3.パートナーどちらかが単身赴任となり、家族がわかれての生活について、エピソードがあれば教えてください
回答数:46件
(アンケート集計期間:2018/4/5~4/9)
(赤荻瑞穂)
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