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ピース又吉、子どもを本好きにするために親ができることは?「こどもの本総選挙」

Woman.excite / 2018年5月10日 11時0分

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ポプラ社創業70周年を記念して行われた『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』ベスト 10 結果発表会が5月5日、東京都荒川区立図書館「ゆいの森あらかわ」で開催されました。

表彰式では、投票者の中から選ばれた小学生 10 名のプレゼンターが、自分が投票した本の作者(出版社)に表彰状を贈呈。アンバサダーとして作家・お笑いタレントの又吉直樹さんも登場し、「“子どもを本好きにする”方法」を教えてくれました。

■又吉直樹が明かす“子どもを本好きにする”方法

今回、芥川賞作家・お笑い芸人の又吉直樹さんがアンバサダーを務めます。又吉さんが登場すると、プレゼンターの子どもたちをはじめ、会場中のみなさんが一気に笑顔に! “本好き”として知られる又吉さんによる、ママにとっても興味深いトークの内容とは!?


――子どもの頃から本が好きでしたか?

いわゆる文学を読み出したのは中学ですが、本自体は保育所で読み聞かせをしてもらってるときから好きでしたね。読みながら物語に入っていくタイプなので、作中人物に話しかけてみたり、「なんでこうなるんやろう?」って疑問を持てたりするのがすごく好きでした。

物語に入って行けるっていうのは、どんなジャンルの本でも重要。あとは「笑える」っていうことも大切ですよね。見たモノに自分が反応できるというところが、本のすばらしいところじゃないかと思います。

――ふだん、どのように本を読まれますか?

僕は、再読するのが好きなんです。中学のときに読んだ本を、大人になってから読み直してみると、全然違った読み方ができる。

本を読みながら大事なところに赤線を引くのですが、読み返すと線を引いてない部分が気になってくる。そして今度は青線で引いて。また読み返すと違うところが気になって…結局全部に線を引いて、何が重要かわからなくなってしまうんですけど(笑)。

でも、それくらい本って無駄なところがないんですよね。想像する余地があるというか。楽しもうと思えば永遠に楽しめるものだと思うので、みなさんにも再読をすすめたいですね。


――子どもが本を好きになるために、親ができることは?

難しいですよね…でも、「親が本を読んでいる家では、お子さんも読む可能性が高い」という話は聞きますね。ただ、僕の家は両親ともに本を読まないんですよ。うちには両親と姉が二人いるんですけど、僕が数年前に書いた『火花』という小説は母親しか読んでなくて。姉が先日、「そろそろ読んでみようかな」と言っていました(笑)。

(本を好きになるきっかけは)やっぱり「一冊の出会い」ですかね。僕は中学の教科書を読んでるときに、自分がふだん考えてるようなことが書かれていることに気づいたんです。そこから(本の世界に)入って行けました。

自分の世界が広がる本とか、「これは自分かもしれない」と思える本に出会える場があるとか。それをどれくらい周りが作れるかわからないし、自発的に出会ったほうが感動的なものになるかもしれない。でも、そういう機会が起こりやすい状況を(親が)作ることは大切かなと思います。

■“こどもの本”総選挙 最強の1冊は?
それでは『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』のベスト 10 結果発表をお届けします。表彰式で明かされた、プレゼンターたちの“本を選んだ理由”もご紹介!

●第1位「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」

(監修/今泉忠明 2016 年 高橋書店)




プレゼンター(小6)「残念な生き物のことをよく知ることができました。そして、残念なところを改善していきたいと思いました」

今泉さん「ビックリですね。子どもの頃はいたずらばかりしていて、賞なんてもらったことは一度もないんです。だから僕は、残念な子どもだったんじゃないかなぁと思っています(笑)。ありがとうございました!」


又吉さん「たしかに残念なんですけど、それが個性で残念な部分を知ってもその動物を嫌いにならず、むしろ好きになれました。それって、人間を観るときにも活かされる気がします。

残念な人間っていっぱいいるんですけど(笑)…それを欠点として見るのではなく、ユニークな部分として見ることもできるのかなと思いました」
●第2位「あるかしら書店」

(著/ヨシタケシンスケ 2017 年 ポプラ社)


プレゼンター(小3)「僕は作家になりたいので、あるかしら書店で“作家の木の育て方”を買いたくなりました」


ヨシタケさん「『こどもの本総選挙』ということで本が好きな子どもたちに、この本を選んでもらえたというのはうれしいです。これからも本を読んで、たくさんのことを考えながら、大人になってほしいと思います」
●第3位「りんごかもしれない」

(作/ヨシタケシンスケ 2013 年 ブロンズ新社)


プレゼンター(小3)「先日も給食のみかんを手にとって、『これはみかんの形をしたUFOかもしれない』とか言い合って、友達と遊びました。この遊びはとても楽しいです」
●第4位「おもしろい!進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典」

(監修/今泉忠明 2017 年 高橋書店)


プレゼンター(小5)「読み始めはうそだと思ったけれど、図鑑で調べると本当だと気づきました。本当のことが書いてあるなら、大きな図鑑で調べるより楽だからいいなと思いました」
●第5位「おしりたんてい 

かいとう VS たんてい」

(作・絵/トロル 2017 年 ポプラ社)



プレゼンター(小4)「謎解きや迷路がワクワクしておもしろいし、おしりたんていの決め技はいつ見ても妹と大笑いしてしまうほどおもしろいです。最近は、下の妹にも読んであげています」



●第6位「おしりたんていいせきからの SOS」

(作・絵/トロル 2017 年 ポプラ社)


プレゼンター(小4)「読んだときに、自分が冒険の世界に入ったような気がしたから、この本を選びました」
●第7位「このあとどうしちゃおう」

(作/ヨシタケシンスケ 2017 年 ブロンズ新社)


プレゼンター(小2)「私のひいおじいちゃんは3年前に亡くなりました。ひいおじいちゃんが、天国で幸せに暮らしていたらいいと思いました」
●第8位「ぼくらの七日間戦争」

(作/宗田理 絵/はしもとしん 2009 年 KADOKAWA)


プレゼンター(小6)「主人公達が大人の言うことを聞かない自分たちの解放区をつくったのがスゴイと思ったし、友情にも感動しました」


宗田さん「この本を書いたのは、30年以上前。それを今でも読んでいただいて、こんな賞をいただけて本当にありがたいと思っています」
●第9位「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」

(作/廣嶋玲子 絵/jyajya 2013 年 偕成社)


プレゼンター(小4)「私は少し恐くておもしろい本が大好きです。銭天堂はゾクッとするおもしろさがあります。内容もひとつひとつ細かくて、お話の世界に入ったように感じます」
●第10位「りゆうがあります」

(作・絵/ヨシタケシンスケ2015 年 PHP 研究所)


プレゼンター(小4)「そうだなと思うことがたくさんあって、私もストローガジガジコンテストで優勝したいと思いました」

■約13万人の小学生が選ぶ「一番好きな本」

『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』は、“子どもたちにおもしろい本と出会える機会を作り、本をもっと身近に感じてもらいたい”という思いから、今回初めて開催されたイベントです。

2017年11月1日~2018年2月18日までの期間、全国の書店、小学校、公立図書館、ホームページで投票用紙(投票フォーム)を配布し、「自分が一番好きな本」を募集しました。

投票できるのは小学生のみ(2017 年10 月 1 日時点)にもかかわらず、投票数は12万8,000票超えの大反響。ポプラ社代表取締役の長谷川均さんは「総選挙を新たな本に出会うきっかけにしてほしい」と話し、来年以降も継続したいと展望を明かしました。


『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』


総選挙の結果は、全国 3,000 店以上の書店および公立図書館(一部)で公表予定。100位までのランキング詳細は、公式サイトでチェックできます。
公式サイト:https://www.poplar.co.jp/company/kodomonohon/award/

(nakamura omame)

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