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強い嫉妬心「自分自身が嫌…」苦しむあなたへの処方箋【心屋仁之助 塾】

Woman.excite / 2018年9月11日 7時0分

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©tuaindeed- stock.adobe.com


人を好きなっただけで、誰かの活躍を見るだけで、どうしてこんなに苦しい思いになるんだろう? 嫉妬なんかしたくないのに、どうしてザワザワと胸が苦しくなってしまうんだろう? 心屋認定講師の石川稀月さんが、そんな嫉妬心に苦しむあなたへの処方箋を紹介します。

■嫉妬深い人「愛されたくて頑張り過ぎてしまう…」

皆さんもご存じかもしれませんが、嫉妬心には2種類あります。ひとつは「自分の大切な人が、ほかの人を大切にするのがつらい“愛情に関するもの”」、もうひとつは「人気がある、仕事ができるなどの“能力に関するもの”」です。

どちらも、このつらい気持ちの根底には「自分は大切ではないのかもしれない。自分には価値がないのでは?」という悲しい勘違いが潜んでいることが多くあります。

かくいう私も、嫉妬深い性格をしています。特に愛情に関する嫉妬心が強く、パートナーが誰かを送っていったと聞いたり、ほかの誰かとの会話に夢中になりすぎて私が声をかけても気がつかなかったりすると、どうしようもなく悲しくなって、自分の嫉妬心を持て余してよく困りました。

嫉妬深い人は「他人に大切にされたり、認められたりすることで、自分に価値や存在意義を感じられる」という傾向があるため、普段から人に愛されるように、価値を認めてもらえるように…と努力や工夫をしている方が多いようです。そのため、嫉妬心の中には「こんなに頑張っているのに、思うように結果が出ない」という悲しみも含まれていることが少なくありません。

■他人任せにしない「価値ある自分」を受け入れる

しかし、人の気持ちや価値観というのは、時間や気分、立場でコロコロと変わってしまう、意外と”頼りないもの”です。そんな頼りない他人の判断に自分の価値や存在意義を任せてしまうと、あなたが一番欲しい”確かなもの”は得られません。

それならいっそ、人に愛され価値があると認めてもらうために頑張ったり工夫したりする努力や、「他人が自分をどう扱うかで、自分の存在価値が決まる」といった考え方を、思いきってやめてしまいましょう。

そのために、ぜひつぶやいてみてほしい言葉を紹介します。

「頑張らないで、ありのままでいても愛されるし、うまくいく」

「自分を愛したり、価値を認めたりするのは、まず自分自身」

「自分には、自分だけにしかない良さがある」

「私はかけがえのない人。大切で、価値のある人」

上記は、すでに決まったこと、”決定事項”として受け入れてみるのです(「そんなはずはない」「私に価値なんてない」という反論はなしです!)。

心屋塾では、「自分は大切ではない、自分には価値がない」と自身が思い込んでしまうと、その通りの場所・環境にわざわざ身を置いてしまいがちになり、さらに自分には価値がない、”ありのまま”でいたらいけないんだとと思う悪循環におちいることを”コント”と呼んでいます。

コント、つまり自分で自分を苦しめる『ありのままの私は大切ではない、価値がない』という思い込みを繰り返す人生に、ピリオドを打ちましょう。




■強い嫉妬心「幼い頃の悲しみが原因の場合も」

「認めてもらえなかった」「自分よりほかの誰かが大切にされている」と幼い頃に感じたことがあると、大人になってから、そのときの「寂しい、報われない」という気持ちが、目の前の出来事を通してよみがえってくることがあります。

嫉妬心の苦しさには、そうした”過去の悲しみ”が潜んでいることも少なくありません。その悲しみを味わいたくないからこそ、愛されるように、認められるようにと努力して、工夫して生きてしまうのですね。

でも、悲しかったのは「昔」であって、「今」ではありません。例えるなら、昔食べ物で困ったから、今でも空腹を過度に怖れ、常におなかが空かないよう気をつけている…そんな感じです。

安心してください。幼い頃のつらい欠乏感にもう支配されることはないのです。

■嫉妬からの解放「昔、言えなかった気持ち」を書き出してみよう

脳は、主語、時間、想像と現実の区別がつきません。そのことを利用したインナーチャイルド・ヒーリング(幼児期の心のキズを自覚し癒し、本来の自分を取り戻す心理療法)などもおすすめですが、ひとりでできる方法もお伝えしますね。以下、3つのワークを試してみてください。

1. 幼い頃、言われたかった言葉(例:「一番かわいいね」「よくできたね」「誰よりも大切だよ」「あなたが生まれて本当にうれしかった」「わがままなあなたもかわいい」など)を紙に書き出し、自分で自分に何度も言ってあげる。

2. 人に大切にされたり、認められたりする場面を想像して「私は〜された」と過去形で紙に書き、ぶつぶつと読み上げてみる。

3. 幼い頃、言いたかったのに言えなかった言葉(例:「私のことだけを見て」「私、寂しい」「私、頑張ったよ」「幸せそうな顔を見たい」「嫌だ」「私にも優しくして? ほめて?」など)を紙に書き、口に出してみる。


書く内容を変えながら何度もこの作業をしていくうちに、心の中の欠乏感が薄れていき、人のこともだんだん気にならなくなっていきます。自分が思っていることも言いやすくなり、嫌な場面を我慢することも少なくなっていくでしょう。

ありのままのあなたの前から誰かが去っていったとしても、また必ず新しい出会いがあり、孤独になることはありません。

自分で自分の心の声を聞いてあげ、自分を大切に扱うこと。あなたのことを大切にしない人とは関わらないこと。

素晴らしい人物にならなくても、あなたにはあなたにしかない”味”があります。それを自分が認め、肯定したとき、嫉妬心から解放されるでしょう。そして、あなたを大切に「ありのままでいいよ」と肯定してくれる人たちに囲まれた新しい世界が、きっと始まることと思います。

・このカウンセラーのブログ
 http://ameblo.jp/dreamer-s/


(編集/外山ゆひら)



(石川稀月)

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