夫の脱サラ、漁師宣言、田舎暮らし。それでも「たのしいことを拾って生きる」
Woman.excite / 2018年10月18日 13時0分
『たのしいことを拾って生きる。』まりげ
『たのしいことを拾って生きる。~まいにちいろいろ、家族ドロップス』(まりげ/大和書房)
家族にまつわるコミックエッセイを発表し、ウーマンエキサイトでも活躍中のまりげさん。やさしいタッチのイラストとユーモア溢れるコメントセンスで人気を博しています。そんなまりげさんのInstagramのコミックエッセイをまとめ、多数の書き下ろしを加えた書籍が発売されました。
『たのしいことを拾って生きる。』そのタイトルのなかに、まりげさんのどんな想いが込められているのでしょうか?
大学を中退後、山小屋、八百屋、旅館の仲居、アパレルショップ店員などを経験。夫が突然脱サラして、漁師になる宣言をし、海のない埼玉から京都の海のそばへ移住! ダンナとやんちゃな二人の男の子と生まれたばかりの三男に振り回される日々をインスタグラム(@marige333)にて更新中。
■いなか移住を決断するまで
現在、京都北部に在住のまりげさん。もともとは埼玉で旦那さんとふたりの息子、まりげさんの実母と5人で暮らしていました。しかしあるとき、旦那さんが脱サラし、家業を継ぐため故郷に帰ることに!
いつかはそうなるだろうとは思いつつ、まだ小さい子どもを抱えての移住に、まりげさんは不安を隠せなかったそうです。
埼玉から京都へ…家族で移住! まりげさんが思っていたより「そのとき」は早く訪れました。
漁業をいとなむ旦那さんはとてもカッコいい! 「本当に真面目な性格の方なんだろうな」と思います(旦那さんのカッコ良さは、ぜひまりげさんのコミックエッセイで味わってください!)
まりげさんの旦那さんとのエピソードはこちらもどうぞ!
「痛みを知って夫婦の絆深まる…」まりげ家に訪れた思わぬハプニング
しかし、やはり移住という人生の大きな節目に夫婦ともにナーバスになっていたのかもしれません…。
「そんな言い方しなくても〜!」と、まりげファンのみなさん、思いましたよね?(笑)
移住先では、漁業と農業を営む予定。まりげさんは、知らない土地での暮らしや子どもたちの環境、新しい仕事のことなどを考え、不安をつのらせていたのだと思います。
そして、ついにまりげさんが動きます!
最後には「自分の選んだ人が決めたことだ」と直感を信じることに! たくさん悩んだ末に、潔い決断をするまりげさんは本当にかっこいい。これも旦那さんを信頼しているからこそ、できることなんだろうなと感じます。
いよいよ田舎暮らしのスタートです。
京都での暮らしは、まりげさんにとって初めてのことだらけでした。
書籍には、田舎での人付き合いにだんだんと馴染んでいく様子や、住む家が決まらずに義実家で同居していたときのこと。そして、古民家を見つけてリノベーションをするまでのことがつづられています。
まりげさん一家が地元に受け入れられていき、自然に囲まれて暮らす様子はとてもすてきです。その反面、古民家を見つけてリノベーションするまでの大変さも描かれていて、読んでいて、応援の気持ちからつい前のめりに…(笑)。
■母想いの子どもの発想に胸うたれる!
コミックエッセイで心癒されるのは、やっぱり子どもたちとの暮らしについて。
寝かしつけやお風呂での「子育てあるある」もまりげさんの視点から見ると、なんだか新鮮。長男くんと次男くんのケンカのエピソードですら、とても愛らしく「子どもっておもしろいなあ」と素直な発見があります。
「30年あまり、虫が苦手だと思って生きてきたけれど、もしかするとそんなことはないのかもしれない」とは、まりげさんのコメント。
虫が大の苦手だったまりげさんですが、移住生活を過ごすうちに、いつのまにか平気になっていたのだとか。子どもたちもいろいろな生き物に興味しんしんです。こんな気持ちの変化も、田舎暮らしのいいところなのかも?
とある日には、こんなことも!
「お母さん、明日猿が穴に落ちとるかもしれんからちゃんと見といてよ」と長男くん。
大人には考えつかないようなことをする子どもとの暮らしは、発見の連続ですね! 猿の落とし穴って…母想いの発想がかわいすぎます。
ほかにも、まりげさんのパーカーの中に子どもたちが入りたがったり、入浴剤を買うときにまりげさんの好きな香りを選んだり…。「どうしてそんなにお母さん想いなの!?」と胸をうたれるエピソードがたくさん。
■子どもの「戦いごっこ」がお父さん孝行に!?
今回の本からは、移住のことや子どもたちとの関わりかたなど、いろいろな面でまりげさんが旦那さんを思って行動していることが伝わってきます。
そんな夫婦のエピソードのひとつに、まりげさんの「明るさ」で旦那さんが結婚を決めたというものがあります。明るいまりげさんのもとで育っているから、きっとお子さんたちものびのびとしているんですね。
「あり余るエネルギーの有効活用」とのことで、子どもたちの戦いごっこに、こんな活用法があったなんて! 家族の仲の良さが伝わってくる場面です。
この夏に三男くんも誕生し、まりげさんの家庭はさらに賑やかになっていきそうです。
■夫は「お互い欠けてる部分を補い合う」パートナー
まりげさんは「しつけやマナーは旦那にまかせ、食育や情操教育を担当している」と本のプロフィールで語っています。さらに、旦那さんとの関係について「お互いに欠けてる部分を補い合っているんだ」とも描いています。
ときに口げんかをしても、こう信じられる夫婦関係があるからこそ、思いやりを忘れないでいられるんだろうなあ。夫婦が毎日をきちんと過ごすことが、子どもにも良い影響を与えるのではと感じました。
さらに、今回の書籍には、まりげさんが18歳のときにご両親が離婚したときのお話も描かれていて、現在のまりげ家のエピソードと合わせて読むと、より一層「家族ってなんだろう」と考えさせられます。
笑ったり、癒やされたりもしながら、この本を読んだ人がそれぞれ、自分の家族に想いを馳せることができるのではないでしょうか。
■いつか巣立っていく子どもたちへ
生きていれば、きっと楽しいことばかりではありません。家族と衝突したり、仕事がうまくいかなかったり…。
でも、まりげさんは、人生にはつらいことや悲しいこともあるとわかったうえで「たのしいことを拾って生きよう」と言います。この本のタイトルは、子どもたちへのメッセージですが、わたしたち読者にも同じように伝えてくれているような気がするんです。
まりげさんのすてきな言葉で、忙しい毎日に、やさしい明かりがともるような一冊。次回は、まりげ家の古民家リノベーションについてもう少しご紹介します。
まりげ著(大和書房)1,300円(税抜)
「ヘコタレナイ。腐らない。肩肘はらない。人生はうまくいかないものって思っておけば、それでOK!」 たのしいことを拾って生きようと著者がやさしく呼びかけてくれる本。書籍化を切望されたインスタグラムの内容に、大幅な書き下ろしを収録。夫の突然の脱サラ、漁師宣言から始まった移住についてのアレコレや愛らしい子どもたちとの日常などなど。大充実の1冊です。
●まりげさんのInstagram:@marige333
●まりげさんのウーマンエキサイトの連載:『まりげのケセラセラ日記 』
(いずみかな)
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