「友だち親子」賛否が真っ二つ! “仲良し”と“親”の一線を引くべき?【パパママの本音調査】 Vol.323

Woman.excite / 2019年3月10日 12時0分

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「友だち親子」賛否が真っ二つ! “仲良し”と“親”の一線を引くべき?


イラスト:koyome


「友だち親子」というと、どんなイメージを抱きますか? 親子がいっしょに買い物や遊びに出かけたり、下の名前で呼びあったりするなど、まるで友だち同士のようなこの関係。理想的だという声や、批判的にとらえる声など、さまざまな意見が聞かれます。

今回は「友だち親子」について、パパやママたちの考えをご紹介します。

■「賛成」が4割超え、しかし「反対」も3割を超えた

アンケートで、「友だち親子」についての考えを聞きました。「賛成」と答えた人が40.8%で4割を超え、もっとも多い結果となりました。ただ、「反対」も32.5%と3割を超えていることから、「友だち親子」についてはパパやママの中で正反対の考えが存在しているようです。

さらに「わからない」と答えた人も26.7%あり、親子のあり方について悩んでいる親も一定数以上いることがわかります。
Q.「友達親子」について、あなたはどう思う?
賛成 40.8%
反対 32.5%
わからない 26.7%


■「”友だち親子”は子ども目線の考え方が理解できる!」
「友だち親子」賛否が真っ二つ! “仲良し”と“親”の一線を引くべき?

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まずは「賛成」と答えた4割以上の親の意見をのぞいてみましょう。
「普段お互いに気を抜いているときは、友だち感覚でもいいと思います。その方が 子ども目線の考え方も理解しやすいので」(神奈川県 40代女性)

「主人と娘たちはまさに “友だち親子”です。主人も『友だちだもんな』と、うれしそうに言っています。私以上に主人のほうが娘たちの情報は多いです」(福島県 30代女性)

「高校生の子どもは、暇なときにメールや電話してきたり一緒にカラオケに行ったり、 仲良しです。なんでも気楽に相談してきてくれるし、私も楽しいし、良いことだらけだと感じています」(東京都 30代女性)

「友だちのように 趣味や悩みを素直に話してくれる親子関係は良いと思います。 親も子どもからさまざまなことを教えてもらい楽しいです」(神奈川県 40代女性)


そのほかには、「 一人っ子だから親でも友だちでもありたい」という声もありました。さらに、「自分自身と母親も友だちのような関係なので、子どもともそんな関係を築き何でも相談してもらいたい」という意見は非常に多く見られました。

「友だち親子」に賛成する親たちのなかには、「子どもと 何でも相談できる関係を築きたい」と考える人たちが多いようですね。

2015年に政府がまとめた調査によると、「悩みや不安がある」と答えた中学1年生の男女のうち6割以上が、相談相手は 「母親」だと答えています。ともに「友だち」と答えた数を上回っていて、子どもたちにとって「母親」は相談相手として大きな役割を担っているようです。そんな子どもたちの気持ちを受け取るという形としても、「友だち親子」というスタイルは効果があるのかもしれません。



■「友だち親子」でも名前で呼びあうのはあり、なし?
「友だち親子」賛否が真っ二つ! “仲良し”と“親”の一線を引くべき?

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「賛成」と答えた人たちのなかでも意見が分かれたのが、親子が 「名前で呼び合うこと」でした。「賛成」と「反対」、両方の意見を見ていきましょう。

▼「使いわければ名前で呼びあってもOK!」賛成派の意見とは


「親として話を聞いて欲しいときは“ママ”、友だちのように相談や遊びに行っているときは“名前”と、子どもたちのなかで分けてそのときどきで呼ばれています。呼び方も含めて、子どもたちからは『この関係だから 隠し事をしなくていられる』と言われています」(千葉県 40代女性)

「名前で呼びあっていますが、 外ではきちんと“お母さん”と呼びます。親としてやるべきことはやっているし、普通のご家庭と変わらないと思います。ただ“お母さん”と呼ぶのが名前であるだけ」(神奈川県 40代女性)

「名前で“ちゃん付け”で呼ばれています。学校や友だちの前ではちゃんと“お母さん”ですし、敬われてないと感じることはないです。 きちんと使い分けることができればいいかなと思います」(鹿児島県 30代女性)


名前で呼びあう親子間においても、その 家庭ごとにルールがあるようですね。家と外などのシチュエーションに応じて呼び方を使いわける、親としての責任はしっかり果たすなど、それぞれの家庭の個性が見られました。

▼「”友だち親子”でも名前を呼びあうことには抵抗がある…」という声も


「友だち親子」賛否が真っ二つ! “仲良し”と“親”の一線を引くべき?

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一方反対派の意見はというと…。
「ちゃんと“お母さん”って呼ぶことやお手伝いをしたりすることは大事。でも、学校での嫌なことや恋の悩み、友だちのこと、友だちには言えない愚痴を話したり、子どものことをできる限り受けとめたいです」(静岡県 40代女性)

「親を名前で呼ぶのはダメだけど、大きくなっても一緒に出掛けるのはいいんじゃない? 義務教育の間は、いろんなとこに一緒に出掛けて、いろいろ学ばせる期間だと思うから」(三重県 40代女性)

「親と友だちは違うけど、家族それぞれの“好きなかたち”があってもいいのかなぁ~と思います。何でも話せて、どこでも一緒に行ける仲でありたい。でも親を名前で読んだりするのは違う気がするし、呼ばれたくないです」(静岡県 40代女性)


「友だち親子」を肯定している親のなかでも、名前で呼ぶことに抵抗のある人は結構多いようですね。それぞれの家庭によって、親子間で許容できる行為の ボーダーラインがあり、「名前で呼びあうこと」は、意見が分かれる大きな境目のひとつになっているといえそうです。



■「賛成、反対、どちらともいえない…」悩める親たちの意見も

「友だち親子」賛否が真っ二つ! “仲良し”と“親”の一線を引くべき?

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アンケートでは、「わからない」と答えた人も25%を超えていて、親子のあり方の難しさに悩む親たちの存在も見えてきました。

「なんでも話せる関係がいいけど、やっぱり親子は親子だから つかず離れずの関係も自分的には良いなって思う。だから賛成もできないし反対もできない」(神奈川県 30代女性)

「“友だち親子”だろうがなんだろうが、 親子関係が良好で立派に子どもが育てば問題ない。親子のあり方を一辺倒にする必要はないし、型にはめる必要もない」(青森県 30代女性)

「“友だち親子”の定義が何だかぼやけているので、賛成も反対もしかねます。親でも子でも、基本的にひとりの人間として対等という意味では当然です。肝心なのは、 親自身の成熟度だと思います。子育ては自分の未熟さとの静かな戦いです」(東京都 40代女性)


たしかに、そもそも「友だち親子」ってどういう定義なのか、はっきりとした答えはありません。そうした曖昧(あいまい)な言葉そのものに対して疑問を抱き、「よくわからない」と考えている人たちもいるということがわかります。

■「親子はあくまで親子!」、「友だち親子」に批判的な意見も集まる
「友だち親子」賛否が真っ二つ! “仲良し”と“親”の一線を引くべき?

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次に「反対」と答えた親の気持ちを見ていきたいと思います。

「仲が良いのは良いことだと思うけど、 親としての一線は引くべきだと思う。じゃないと、何か問題が起きたとき向かい合って話せなくなるような気がするから」(愛媛県 40代女性)

「親と子は友だちにはなれない。親は子どもの最大の理解者だが、礼儀礼節を教え、悪い事をしたら心を鬼にしてでも叱らなければならないときもある。友だち関係よりも濃い絆を持っている反面、 一線は絶対に引かれるべき存在であると思う」(神奈川県 50代男性)

「親が親らしくあることは、子どもにとって大切なことだと思います。友だちのような親は一見楽で楽しいように思えますが、子どもが親に甘えたり、頼ったりすることができなくなる場合も。親は 親の役割を果たさなければならないのではないでしょうか」(神奈川県 50代女性)


そのほか、「家庭は上下関係を最初に教える場所だ」という意見や、「子どもを育てる親と子どもの目線が一緒なのはおかしい」、「“仲良し”と“友だち”をはき違えてはいけない」といった意見も寄せられました。

「反対」という意見のなかにもさまざまな理由があって、「友だち親子」というあり方については、さまざまな疑問の声が集まっていました。あくまでも「親子の関係」は「親子の関係」であることを重視する親たちの、真剣な思いが伝わってきます。



■理想の親子の形とは?
「友だち親子」賛否が真っ二つ! “仲良し”と“親”の一線を引くべき?

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それでは、理想の親子関係とは、どのようなものなのでしょうか。

キーワードとして多くでてきたのは、 「信頼関係」「思いやり」という言葉。どんな親子の形であれ、信頼関係を築くことの大切さを感じている親は非常に多いようです。また、「その家庭それぞれに、正しいと思うことを子どもにつたえるべき」という意見も多く寄せられていました。
「ちゃんと、“親”“子”と分別をわからせていれば、外でもちゃんとマナーも守って、人様にも礼儀正しくしてくれている。話しやすい環境をつくってあげられるのは、結局 信頼関係ではないかな」(広島県 40代女性)

「親は、自分の人生でしてきたたくさんの 成功や失敗を伝えて導く存在でありたいです。けっして押しつけでもなく、 背中を見てほしい」(神奈川県 40代女性)

「子どもが悩んだり困ったりしたときに、 どんな事でも相談できる相手である方が大切だと思う。親の威厳を守りたい、尊敬してもらいたいのは親側の思いであって、 親と子の間に信頼関係が築かれていれば、気にならないと思います」(兵庫県 40代女性)

「親子は友だちみたいな関係になってはいけないけど、友だちみたいに何でも話せて 互いを思いやれる関係が、“友だち親子”なんだと自分は理解しています」(岩手県 40代女性)


親と子それぞれの個性に基づき、その親子関係も千差万別(せんさばんべつ)です。それぞれの関係性に正解を見つけることは難しく、また親子のカタチは各家庭によって異なるでしょう。でも、親が願っているのは、子どもが将来自立して生きていかれること。

「『友だち親子』といった関係性について自分だったらどう思うか」を頭の片隅で少し考えてみるだけでも、自分の子どもとの信頼関係の築き方について考える良い機会になるような気がします。

Q.「友達親子」について、あなたはどう思う?

アンケート回答数: 6708人件
ウーマンエキサイト×まちcomi調べ


【参考】
・厚生労働省: 21 世紀出生児縦断調査[pdf]

(高村由佳)

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