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【私、子ども欲しいかもしれない。 第16話 】もしパートナーがひどい人間だと分かったら

Woman.excite / 2019年6月7日 7時0分

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「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。
保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)



© buritora - stock.adobe.com


■Mちゃん(37歳・4か月の女の子)の場合
私の友人にMちゃんという女性がいる。動物好きでアクティブ。辛いことがあっても人前では笑い飛ばして話す強さを持っていて、彼女に話を聞いてもらったらスッとできそうだな、そんなふうに思わせてくれる女性だ。

そんな彼女からある日、「パートナーと別れ、シングルマザーになる決心をした」というメールがきた。実はMちゃん、パートナーから精神的DVを受けていたという。

もし妊娠中に、パートナーがひどい人間だと分かったら……。

別れたほうがいい、絶対いい。客観的にはそう思う。でも、自分がその立場だったら、私が想像してる何十倍、何百倍もの迷いと悩みが襲うんじゃないだろうか。

そんなMちゃんの話を聞いたら、私の中で子どもに対する気持ちや考え方が大きく変わったので、書かせてもらいたい。

最初はすごく優しくて、すぐに結婚しようと思った


© Paylessimages - stock.adobe.com


「相手は5つ年下で、最初の頃は、すごく優しかった。食事でもなんでも、女には支払いはさせちゃいけないみたいなタイプ。結婚願望も強いんだけど、『結婚してもご飯は外食で構わない。朝もお弁当なんて作らなくてゆっくり寝てていい。洗濯も炊事も僕がやるよ』とか言ってくれて。

子どもも最初の頃から欲しいって言ってて。釣りを教えたいとか、キャンプに行きたいとか、いろいろ話してくれたの」

付き合いだして「結婚したい」「子どもが欲しい」という意思が同じだと分かった時というのは、急に未来が開けたような気持ちになる。

2人で並んで「将来、子ども とこんなふうに遊ぼう、こんな家庭にしよう」と話をする時間は、すごく甘くて愛おしい時間だろう。

私も夫に「50歳、60歳になっても、私たちの友達がうちに来てくれて、みんなでお酒を吞んだりゲームをいっぱいやりたい。柴犬もいたらいいね」という将来の夢を話す時、幸せのなんとかホルモンがドッバドバ出ている。

でもMちゃんの幸せは、あんまり長くは続かなかった。

つづく

私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』犬山紙子著(平凡社)

(犬山紙子)

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