【新連載】包丁は何歳から? 準備不足で子どもと修羅場【そんたんママときーちゃんの「はじめてづくし」 第1話】
Woman.excite / 2019年4月15日 20時0分
こんにちは! ものつくりが好きな主婦のそんたんママこと、やまだそのこです。4歳になる息子のきーちゃんと、漫画家の旦那と気ままな3人暮らしをしています。
以前は、【昔ながらが”今”楽しい! レトロアートレシピ】という連載で親子でできる工作をご紹介してきました。
新連載【そんたんママときーちゃんの「はじめてづくし」】では、イラストを交えて子どもと親の「はじめて」体験談を描いていきたいと思います。よろしくお願いします!
さて、4月から年中のきーちゃん。
春休みに園長先生から、「お母さんと相談してなにかお手伝いをしてください」とミッションが出たので、2週間かけて卵焼きを焼く練習をしました。
今でこそ親子で料理に取り組めていますが、はじめは紆余曲折ありました…。
■はじめての包丁は何歳から?
きーちゃんがはじめて包丁を持ったのは2歳半の時。
なんでもやりたいお年頃、特に台所が気になるようで…
「きーちゃんもやりたい!」
「おてつだいしたい!」
とグズるのを、「危ないからまだダメだよ」となだめていました。
できそうなことを…と、こんにゃくを手で千切らせてみたりしましたが、やはり興味は母が持つ包丁へ…。
しかし2歳児に包丁を持たせるのはさすがに早いだろうと思っていました。
そんな時SNSで、息子と同い年くらいの子がソーセージを切っている写真を見かけました。
「2歳児に包丁を持たせている…!!!!!!(持てるんだ!!)」と、ちょっと衝撃でした。
自分の育児方針…というと大げさですが、大事にしていることは「本人がやりたいと思った時がやらせ時」。
そうか、ならば! と、息子に果物ナイフを持たせてみたのでした。
■はじめての包丁に「果物ナイフ」は大失敗! 台所は修羅場に…
息子に果物ナイフを持たせ、手をそえてきゅうりを一緒に切ることにしました。
切る前だったか? 切った後だったか? ちょっと忘れてしまいましたが、一度にぎらせた果物ナイフを「返してね」と取ろうとしたとたん修羅場に…。
手にしたナイフを取り上げられるのが嫌で離さない息子。こちらにナイフが向き、つい手に力がこもってしまう母。ますます離さず泣き出す息子。
童話「太陽と北風」の北風対応できーちゃんはどんどんかたくなになり、力ずくでナイフの取り合いになりました。
こりゃマズイ!
その後なんとか取り返しことなきを得ましたが、大いに反省しました。
「果物ナイフはとがっててダメだ……」
それからしばらく息子には包丁を触らせませんでしたが、息子のやりたい熱は冷めやらず解決にはなりませんでした。
こちらもやらせてあげたい気持ちはあるものの、うまく対応できぬ状況にイライラ…。
そして思いいたったのは、「環境が整っていないからダメなんじゃないか?」ということでした。
■子ども用包丁に踏み台…子ども目線で台所を見直した
まず、ちゃんとした踏み台を買いました。
その前は、高めのイスを踏み台がわりにしていたのですがグラグラして危なかったので、子どもが自分で扱えるよう軽量で、しっかり立てる面積がある踏み台をホームセンターで探しました。
2000円くらいしたと思いますが、畳めて丈夫で大変重宝しています。
これで足元は安全! 水道にも手が届く。
次に、子ども用の包丁を買いました。
いろいろありますが我が家は子どもの手に合って、きちんと切れて、先がとがってないセラミック製のものを選びました。先がとがってないだけですごい安心感。
■2つの約束をして「改めて、包丁デビュー!」
自分用の包丁と踏み台に喜ぶきーちゃん。
改めて、「危ないことはしないこと」「お母さんの話を聞くこと」を約束し、包丁デビューを仕切り直しました。
前の取り合いで怒られたことを反省したのか…
「持つほうは猫さんの手だよ」
「硬いときはパーで上から押してみな」
など教えると、今度は落ち着いて話を聞くことができました。
■はじめての包丁には「ゆでたオクラ」! まるっと子どもに任せてみた
環境を整えるのと同様に、子どもが切りやすい野菜をチョイスするのも大切だと感じました。
やわらかくて切りやすく、子ども向きだと感じたのは「ゆでたオクラ」!
切ってポン酢をかけたらそのまま一品出来上がるので、ゆでるところ以外はまるっと息子に任せました。
多少不格好でも、息子は「これぼくがつくったんだよ~!」と得意顔で、オクラをもりもり食べたのでした。
■お母さんの話が聞ければ、何歳からでも大丈夫
そんなこんなできーちゃんは、4歳になった今もお料理をよく手伝ってくれています。
春休みの2週間で卵は失敗せず割れるようになり、自分で火をつけてフライパンを扱えるようになりました。子どもの成長はすごい!
台所は危ないものがいっぱいなので、つい子どもから遠ざけがちです。
でも、お母さんの話を聞くことができ、「使っていいのは、お母さんがそばで見ているときだけだよ」と約束できるのなら、包丁も火も、何歳で使いはじめても大丈夫なんだなと感じたのでした。
(やまだ そのこ)
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