プールに入ってOK? 「水いぼ」症状、治療法、予防方法【ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策 第10回】
Woman.excite / 2019年5月13日 18時0分
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ゴールデンウイークも明けて、初夏の気配も感じられるようになってきました。そろそろ水遊びの季節が始まります。
感染症というと冬のイメージが強いですが、実は夏に向けて流行るものも多くあります。今回は、その一つである「水いぼ」についてくわしく解説します。
■幼児や乾燥肌の子どもは特にかかりやすい!
お風呂や着替えのとき、わが子の体をよく見ると、わきの下やおなか周りに小さなポツポツが。子どもに痛みやかゆみがある様子もないため、しばらくそのままにしておくと、腕や足にもどんどん広がっていき、大変なことに…! なんていう経験はありませんか?
水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスによって感染する皮膚の感染症。
7歳以下、特に皮膚が薄くてバリア機能の未熟な幼児に多くみられるのが特徴です。水っぽく光沢を帯び、中心にくぼみがある1~5ミリの小さめのいぼが、わきの下や胸部などにできます。
乾燥肌やアトピー性皮膚炎の傾向がある子は、特に注意が必要です。皮膚のバリア機能が低下しているため、かかりやすくなります。
一般的に大人にはうつらないとされていますが、免疫力が低下していたり、アトピー性皮膚炎だったりすると、うつることがあるという意見もあるようです。
■水いぼの症状は? とびひとの見分け方は?
水いぼの症状は具体的にどういうものなのでしょうか? 同じく幼児期にかかりやすい「とびひ」との違いは?
【症状】
半球上に隆起し、ツヤのあるいぼがわきの下やおなか周り、腕や足などにできます。特にわきの下や胸部、上腕の内側など衣服と摩擦が起きやすい部分は多くできる傾向にあります。
いぼの内容物が感染源になります。かゆみや痛みをともなうことは少ないのも特徴です。水いぼは、引っかいてつぶしたり、かかなくてもある程度すると自然にはがれ落ちます。
しかし、それがほかの皮膚について感染してしまうため、どんどん広がります。
【潜伏期間】
潜伏期間は2~7週、まれに6カ月ということもあります。
【感染経路】
主に感染している人と接触することで、直接感染します。タオルの共有などにより間接感染することもあります。
■水いぼにかかったらどうすればいい? プールはOK?
では、実際に水いぼにかかってしまった場合はどうすればいいのでしょうか?
皮膚の感染症となると、水遊びやプールが心配ですが、プールに入っても問題ないのでしょうか?
【予防方法】
皮膚の乾燥が天敵。保湿をしっかり行うようにしましょう。特にスイミングに通っている子どもはプールの塩素消毒で皮脂が奪われやすいため、プール後の保湿もお忘れなく。
【治療法】
6カ月から3年で自然治癒するといわれていますが、個人差が大きくあります。
積極的に治療する場合、10個以内で数が少なければ、皮膚科などでいぼを専用の器具でつまみ取ってもらうのがもっとも確実に早く治せるとされています。
多少の痛みはありますが、麻酔入りテープ剤を貼っておいてからつまみ取ると痛みはある程度軽減できます。テープ剤には保険が適用されます。
ただし、いぼの数が多い場合、つまみ取る痛みに子どもががまんできないため、1回に取る数を決めて、何回か皮膚科へ通うことになるでしょう。
そのほか、液体窒素で除去する方法などもあります。
【プールや水遊び】
日本小児皮膚科学会によると、プールの水では感染しないため入ってもかまわないとされています。
ただし、タオルやうき輪、ビート板などを介してうつる可能性があるため、共用は避けるようにしましょう。学校や保育園、幼稚園、スイミングクラブなどでは、水いぼが完治するまでは入れない場合が多いようです。
プールや水遊び後は、シャワーで流し、肌を清潔に保つようにします。
【登校(登園)基準】
学校や保育園、幼稚園を休ませる必要はありませんが、浸出液がある場合は覆うなどしましょう。
一度かかってしまうと、なかなか治りづらい水いぼ。「あれ?」と思ったら、感染が広がらないうちに、早めに手をうつのがよさそうですね。
参考サイト:
・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」
http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=46
・日本小児皮膚科学会「お役立ちQ&A みずいぼ」
http://jspd.umin.jp/qa/01_mizuibo.html
(コバヤシカヨ)
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