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【医師監修】肉割れはなぜできるの? 原因とケアの仕方を知ろう!

Woman.excite / 2019年10月28日 21時30分

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© Romario Ien - stock.adobe.com


体にひびが入ったような見た目となる「肉割れ」。たとえ目立たない場所にあっても、女性にとっては気になるものです。

実は、肉割れにはできやすい場所や、できやすいタイプがあるようです。なぜ肉割れができるのかを知り、予防対策をすれば肉割れは怖くありません。また、できてしまった肉割れの消し方についてもご紹介しましょう。


【監修】
成城松村クリニック院長 松村圭子先生


婦人科専門医。1995年広島大学医学部卒業、同年広島大学付属病院産婦人科学教室入局。2010年、成城松村クリニックを開院。女性の「体の健康」「心の健康」のために、一般の婦人科診療だけではなく女性のあらゆる面をトータルにケア。講演、執筆、TV出演など幅広く活動。

著書に、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『医者が教える女性のための最強の食事術』(青春出版社)など多数。



■肉割れとは
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© aitaku - stock.adobe.com


肉割れって何?


医学的には「皮膚伸展線条(ひふしんてんせんじょう)」や「線状皮膚萎縮症(せんじょうひふいしゅくしょう)」といいます。

皮膚は、“表皮”、“真皮”、“皮下組織”という3つの層からできています。何らかの原因によって皮膚が急激に伸びたとき、真ん中の層である真皮が裂け、肌の表面にある表皮の上からでも真皮の断裂がわかるようになるのが肉割れです。

肉割れと呼んでいますが、実は 皮膚が裂けてできたものなのです。

肉割れの幅は数mm、長さは数cm〜十数cmほどで、肌がひび割れたように陥没したり、しわができます。その見た目から私たちが「肉割れ」というように、英語圏では「ストレッチマーク(stretch marks)」と呼ばれているのだとか。

英語でも通称名があるということは、肉割れは世界でも一般的なもので、肉割れに対する悩みは世界共通なのかもしれません。最近では日本でも美容クリニックや皮膚科、スキンケアメーカーでもストレッチマークという呼び名を使っているところが多くみられます。

参考書籍:『あたらしい皮膚科学:第2版』(中山書店) 著者 清水宏(北海道大学)


【肉割れができやすい場所】


肉割れができやすいのは、太ももの外側やおしり、乳房など。脂肪がつきやすい部分にできることが多いのだそう。服を着ていれば見えない部分ではありますが、安心できません。このほか、脇の下や腰まわり、ふくらはぎにできることもあります。

参考書籍:『おなかの中を可視化する! はじめての妊娠&出産』(大泉書店) 監修者 竹内正人



肉割れの種類


ひとくちに肉割れといっても、見た目はさまざま。たとえば、母親世代の女性のおなかにある肉割れと、最近太ったためにできた肉割れ、妊娠中にできた肉割れとでは色が違ってはいませんか?

実は、できてから時間がたつにつれて肉割れの色は変わるのです。

▼赤い肉割れ

赤色や赤紫色の線はできたばかりの肉割れです。この色は、亀裂が入った皮膚の下にある毛細血管が透けて見えているから。このときは皮膚がわずかにへこんでいます。

▼白い肉割れ

赤い肉割れができてから時間がたつと退色し、やがて灰白色になります。白っぽくなったことで赤い肉割れよりは目立たなくなるものの、表面には細かいしわが出てきて、触るとデコボコになっているのがわかります。

参考書籍:『あたらしい皮膚科学:第2版』(中山書店) 著者 清水宏(北海道大学)



■肉割れの原因
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© aijiro - stock.adobe.com


▼肉割れの原因1: 「妊娠」


妊娠線というワードもよく耳にしますが、これも肉割れのこと。一般的に妊娠が原因でできた肉割れを妊娠線と呼び、それ以外の原因でできたものを肉割れと呼んでいます。

妊娠すると急激に体形が変わることが多いため、太るスピードに真皮がついていけず肉割れができてしまうのです。また、妊娠中は副腎皮質ホルモンが増加することによりコラーゲンの生成が抑えられ、お肌の弾力が失われます。そのため、ますます肉割れが起こりやすい体になっているのだとか。

大きくなったおなかにある肉割れは、まるで網目のあるメロンやしま模様のスイカのよう…。妊娠時の肉割れはなんと90%以上の妊婦さんが経験するのだとか! 妊娠6カ月ごろから下腹部や乳房、おしりにできやすいので気をつけたいところです。

参考サイト:福岡県薬剤師会「妊娠線はなぜできるのか?予防法は?(一般)」


▼肉割れの原因2: 「成長期」


思春期の急激な成長が原因で肉割れができることもあります。また、ハードなトレーニングで筋肉を鍛えた場合には、筋肉の成長に皮膚がついていけず、肉割れができてしまうことも。

思春期といえば、学校の部活動に打ち込む時期でもあります。熱心なのはいいことですが、根を詰めるのも場合によっては考えものです。

▼肉割れの原因3: 「加齢」


通常、真皮には肌の弾力を保つためのコラーゲンが豊富にあります。しかし、年を重ねるごとにコラーゲンの量は減少。若いときには大したことのなかった刺激でも、コラーゲンの減ったお肌にとっては大ダメージとなることも。

お肌のコラーゲンが減ってしまった場合、通常なら肉割れができるような状況ではなくても真皮の繊維が裂けて肉割れができることもあるといわれています。

▼肉割れの原因4: 「過度な筋トレ」


肉割れは急激な体形の変化によって起こります。よって、痩せるために過度な負荷をかけたり、偏ったトレーニングをした結果、急速な筋肉の発達に皮膚が追いつけずに肉割れができてしまうことも。

ビキニが着たい一心でダイエットに励んでも、おなかや太ももに肉割れがあったらがっかりしてしまいますよね。そんなことにならないように、無理なダイエットはやめましょう。

▼肉割れの原因5: 「急激に太った」


肉割れといえば、多くの人が太った体にできたものをイメージする通り、肉割れの原因のひとつは急激な体重増加によるものです。太っていく体に皮膚の真皮層が耐えられず、皮膚が引っ張られて肉割れができてしまいます。

肉割れは柔軟性のない皮膚にできやすく、脂肪の多いおなかやおしり、太ももなどにあらわれることが。また、自分では気がつきにくいひざの裏にも肉割れができることもあります。

▼肉割れの原因6:歩き方が悪い


太ったり痩せたりするほかに、普段の歩き方のせいで肉割れができることもあるのだとか。足の指に力が不足すると、歩く時にも指が上がったままに。思いあたる人は要注意です。

このように足の指先がうまく使えずにアンバランスな状態で歩いていると、ふくらはぎの筋肉に大きな負担がかかります。そのせいで足が太くなり、肉割れができるといわれています。

スカートをはいたときに見えるふくらはぎは美しいほうが自分の気分も上がるもの。歩き方に気をつけましょう。






■肉割れが消える! 4つの対策
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© Maksymiv Iurii - stock.adobe.com


▼肉割れを消す方法1: レーザー治療


クリニックで受けることができる治療です。肌の真皮にレーザーを照射し、熱の作用でコラーゲンの再生と皮下脂肪の分解を促し、伸びてしまった皮膚を収縮させます。

肌を引き締めてなめらかにすることで、肉割れを目立たなくします。治療後は赤みや腫れが出ることがあるので、事前のカウンセリングでしっかりと相談しましょう。


▼肉割れを消す方法2: 血流改善ガス治療


皮膚の代謝アップを狙い、血流を改善する炭酸ガスを肌に注入する治療法です。血流が改善された真皮が再生することで、肉割れのスジが薄くなります。

極細とはいえ針を使って治療をするので、痛みを感じる場合も。クリニックで治療を受けることができます。

▼肉割れを消す方法3: マッサージをする


マッサージをして、血液循環を促したり柔軟性を保つようにしましょう。その際、皮膚に摩擦感があると、皮膚表面のバリア機能を弱めたり、かえって皮膚に負担をかけるため、保湿剤を十分に使用しましょう。お肌をマッサージすることで、新陳代謝を助け、肉割れのケアをします。

自宅で簡単にできるので助かりますが、あくまで肉割れを目立たなくする程度だと理解しておいたほうがよさそうです。

▼肉割れを消す方法4: とにかく保湿!


お肌が乾燥すると、肉割れのすじが目立って見えることも。保湿力の高いクリームやオイルを塗ってケアしましょう。コラーゲンやヒアルロン酸、セラミドなどの保湿成分や、保湿力の高いホホバオイルやアルガンオイルが配合されているアイテムがおすすめです。

▼肉割れを消したいならやってはいけないNG行動


憎い肉割れを消したい気持ちが強いあまり、つい力を込めてマッサージしたくなる気持ちはわかりますが、これは危険。お肌への摩擦が強いと、皮膚表面のバリア機能を弱めて皮膚に負担をかけてしまいます。

また、内出血や血行障害といったトラブルを引き起こす可能性も。肉割れだけではなく、新たなコンプレックスができてしまうおそれもあるので、マッサージはやさしく、が鉄則です。

■肉割れを予防しよう
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© Lars Zahner - stock.adobe.com


★足裏バランスを整える


前に述べたように、足指の力不足によって肉割れを引き起こすこともあります。ヒールをはじめとするかかとの高い靴をはいて足の指を上げたまま歩いていると、ふくらはぎの筋肉に負担がかかります。このような歩き方はバランスが悪いため、ふくらはぎの筋肉に大きな負担がかかり、結果として肉割れができてしまいます。

足裏のバランスを整えるためにも、土踏まずのあたりから指のつけ根までをテーピングで締めて足の指を開くことが大切だといわれています。こうすることで指で踏ん張りながら歩くことができるようになり、肉割れの心配がひとつ減ることになるそうです。

★日々のケアで予防


できてしまった肉割れや妊娠線を完全に消すことはできませんが、予防することは可能です。多くの場合、肉割れの主な原因は、太るスピードの早さに皮膚組織がついていけないこと。でしたら、まずは急激に太らないことを目標としましょう。

まずは、体重のコントロール。適度な運動と、高たんぱく、高繊維質、低脂肪の食事を心がけることは体重の増加防止につながります。妊娠していない人はもちろんですが、妊婦さんは太りすぎるとお産によくない影響もあるので、体重の管理は肉割れ予防に限らず実践したいところです。

また、血液循環が悪いと新陳代謝が低下して、肌の伸縮性が弱まり肉割れができやすくなるので、クリームやオイルでしっかり保湿しながら肌の表面をすべらせるようにマッサージするのがおすすめです。妊婦さんならおなかが大きくなる前の妊娠4カ月ごろからケアを始めて。

参考書籍:
『おなかの中を可視化する! はじめての妊娠&出産』(大泉書店) 監修者 竹内正人
『はじめてママの「からだとこころの悩み」お助けBOOK』(世界文化社) 監修者 竹内正人



■まとめ
服を着てしまえば見えない部分にできることが多いとはいえ、自分の肌に肉割れがあるのはやはり気にする人もいることでしょう。肉割れや妊娠線は一度できると自然に消えたり、完全に消すことは残念ながらできません。

しかし、クリニックでの治療やセルフケアで肉割れを目立たなくすることは可能です。肉割れができてしまってもあきらめないで。きちんとお手入れをすることで、肉割れのできにくいお肌へと導きましょう。

参考資料:
・『あたらしい皮膚科学:第2版』(中山書店) 著者 清水宏(北海道大学)
・『おなかの中を可視化する! はじめての妊娠&出産』(大泉書店) 監修者 竹内正人
・『はじめてママの「からだとこころの悩み」お助けBOOK』(世界文化社) 監修者 竹内正人
公益社団法人福岡県薬剤師会






(河野能子)

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