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【医師監修】「なんとなく気持ち悪い」のは妊娠超初期の症状?!

Woman.excite / 2019年11月27日 21時0分

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© PR Image Factory- stock.adobe.com


「『何となく気持ち悪いな…』と思っていたら、実は妊娠だった」という先輩ママの話を聞いたことはありませんか。

実際、何となくの体調不良から妊娠が発覚したという人も多いようです。そこで今回は、「妊娠の超初期はどんな症状があらわれるのか」を詳しくみていきたいと思います。


【監修】
成城松村クリニック院長 松村圭子先生


婦人科専門医。1995年広島大学医学部卒業、同年広島大学付属病院産婦人科学教室入局。2010年、成城松村クリニックを開院。女性の「体の健康」「心の健康」のために、一般の婦人科診療だけではなく女性のあらゆる面をトータルにケア。講演、執筆、TV出演など幅広く活動。

著書に、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『医者が教える女性のための最強の食事術』(青春出版社)など多数。


■妊娠超初期は「なんとなく気持ち悪い」もの?
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© polkadot- stock.adobe.com


妊娠超初期はいつくらい?


「妊娠超初期」と呼ばれる時期はいつごろまでなのでしょうか。一般的には、妊娠超初期とは「妊娠1カ月の0週(妊娠前の最終生理開始日)から3週ころまで」をさしています。

この時期は、妊娠検査薬を試しても正しい反応が出ないのですが、自分の体調の変化をひしひしと感じている人は少なくありません。そして、これから妊娠を希望するならば、この超初期の過ごし方はとても重要になってくるのです。

妊娠初期とは


「妊娠初期」とは妊娠1~4カ月ごろをさします。妊娠週数の数え方は、「妊娠前の最後の生理開始日」を「妊娠0週0日(0w0d)」として計算します。「7日間で1週」として数え、「4週で1カ月」としてカウントしていくのです。

生理がこなくて、ようやく「妊娠かも」と気づいたときは、すでに妊娠5週になっていた、というケースも珍しくありません。

「なんとなく気持ち悪い」かどうかは人による


妊娠超初期は風邪のひき始めのような体調不良や「何となく気持ち悪い、ムカムカする」などを感じる人もいます。しかし症状は個人によって大きく異なり、自覚症状が全くなく、妊娠に気付かないでしばらく過ごす人も多いでしょう。

また、妊娠超初期の症状は生理前の症状と似ている部分もあり、区別がつかないケースもあります。

■妊娠超初期に起こる可能性のある6つの症状
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© maroke- stock.adobe.com

 

妊娠超初期に起こりうる症状1: 微熱、熱っぽく感じる


妊娠超初期は「微熱があるように」感じやすいです。それは、体温が高温期に入るためです。女性の基礎体温は通常、低温期と高温期の2つに分かれます。排卵を境に基礎体温が低温期から高温期に移行するため、妊娠超初期は熱が出ているように感じてしまうのです。

妊娠超初期に起こりうる症状2: おりものに変化がある


妊娠するとおりものが増加する場合があります。これは妊娠中は女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌が増えるため、おりものの量に変化が生じてくるのです。

また妊娠が進んでいくと、おりものの状態はサラッとした水のように変化していきます。

妊娠超初期に起こりうる症状3: 軽いはき気や気持ち悪さがある


ムカムカする気持ち悪さやはき気は「つわり」と言って、妊娠兆候のひとつです。個人差はありますが、通常は妊娠5~6週ころに始まりますが、超初期に感じる人もいるようです。

だんだんと症状が強くなっていき、妊娠8~10週ころが一番つらい時期となるかもしれません。その後だんだん軽減し、12週ころには症状が落ち着いてくる傾向です。

妊娠超初期に起こりうる症状4: 眠気やだるさがある


妊娠時にどんどん増える女性ホルモン「プロゲステロン」の影響で、妊娠初期はとにかく眠くなりやすいです。そのうえ疲れやすく、だるさを感じやすいので、最初はこの症状に戸惑ってしまう人は多いでしょう。

妊娠超初期に起こりうる症状5: 胸が張る


妊娠すると、急に胸が張ってきたり、乳首が服に触れるだけで痛く感じます。また乳輪が黒っぽくなってくる人もいます。これは妊娠により女性ホルモンが増加した影響と考えられます。

妊娠超初期に起こりうる症状6: 頭痛・腹痛


頭痛は主に、ホルモンの変化や心身のストレス、疲労、緊張などにより起こる人が多いようです。とくに、妊娠への不安が強い人は「緊張型頭痛」を起こす可能性があります。

参考サイト:
とくしまはぐくみネット「妊娠初期の初めての妊娠」








■妊娠超初期から症状や体調は人によって異なる
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© buritora- stock.adobe.com


人と比べないようにしよう


妊娠超初期の体調や症状はかなり個人差があり、「こんな症状が出る」とは一概にはいえないものです。世の中にはさまざまな情報があり、参考にはできますが、うのみにしないことが重要。人と自分の感じ方は大きく異なります。

また、「妊娠かな」と思ったら、一番確実なのは市販の妊娠検査薬でチェックしてみることです。あまり早い段階で使ってしまうと正しく反応が出ないことがあるため、月経予定日を1週間ほどすぎたら確認してみましょう。陽性反応が出た場合は、早めに産婦人科を受診します。

また、あまりにも特定の不調に悩まされている場合は、何らかの病気が潜んでいることも考えられます。気になる場合は病院を受診することをおすすめします。

PMSと症状が似ているため要注意


妊娠超初期の症状が、「月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)」とよく似ている場合もあります。

月経前症候群は、情緒不安定になったり、抑うつになったり、複数の症状がみられます。不安や睡眠障害、眠気、集中力の低下、めまい、けん怠感、頭痛、腰痛、腹痛、おなかの張り、乳房の張りなどもみられます。

妊娠超初期の症状と重なっている部分がいくつかあるため、生理予定日を過ぎても症状が続くようなら妊娠の可能性を考え、産婦人科を受診するのがいいでしょう。

気にしすぎず過ごそう


妊娠超初期はひどい眠気など、いろいろな症状が出て、ストレスを感じる人は多いでしょう。しかし、これも今だけの期間限定だと割り切ることで、気分的に乗り越えやすくなるかもしれません。

また、「妊娠が分かったときの感動や喜び」は大きいものですが、その一方で「親になることへの不安」や「自由な生活ができなくなる心配」など、いろいろな感情が交差する人も多いでしょう。

「いいお産をしたい」と思うがゆえに、いろいろ調べすぎてしまい、かえって出産の不安が大きくなってしまう人もいます。そのときは「みんな出産を経験してきているのだから、自分も大丈夫」と考えて、あまり気にしすぎないこと。おおらかに構えていくことが大切です。

ひとつ注意すべき点は、妊娠超初期は「赤ちゃんの体が形成される重要な時期」だということです。受精卵が子宮内に着床するのがちょうど妊娠3週になります。

妊娠を希望するならば、「たばこやアルコールを控える」「カフェインを控える」「薬の服用については医師に相談」「激しい運動は控える」「インフルエンザなどの感染症に気を付ける」などは日頃から頭に入れ、実行できるように努力していきましょう。

参考サイト:
松戸市子育て情報サイト「松戸 DE 子育て」「赤ちゃんができたら 妊娠編」



■まとめ

妊娠超初期は急にはき気がしたり、強い眠気に襲われたり、経験したことのない症状がどんどんあらわれます。しかし、それも「ママになるための必要な変化」だと思えば、きっと乗り越えていけるはず。個人差は大きいですが、妊娠が進めば体調も安定してくるので、マタニティーライフを楽しめるようにもなってくるでしょう。

また、もしも頭痛など特定の不調がひどい場合は、何らかの病気の可能性もあります。繰り返しになりますが、無理に我慢せず、早めに病院を受診しましょう。

参考資料:
とくしまはぐくみネット
松戸市子育て情報サイト「松戸 DE 子育て」





(斉藤カオリ)

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