卵子保管に1年で約15万円。正しく知ろう「卵子凍結」の基礎知識

Woman Insight / 2014年3月14日 21時0分

結婚もしたい、仕事もしたい、いつか子どもも……。そんな人生の岐路に立つ30代の女性にとって、日本でも『卵子凍結』が解禁されたというニュースは光明のように思えますが、本当のところは?

2013年11月、日本生殖医学会が、健康な未婚女性の卵子凍結・保存を容認。これは、晩婚化が進んでいることを背景に、女性たちの需要を無視できなくなったことが理由のようです。発表されたガイドラインがこちら。

●20代~30代前半の採取が望ましい

●採卵時の年齢は40歳以上は推奨していない

●使用時の年齢は45歳以上は推奨していない

●本人の生殖以外の目的では使用不可

『AneCan』4月号「知っておくべき!『卵子凍結』、本当のところ」では、杉山産婦人科 医学博士の杉山力一先生のもと、費用、プロセス、体への影響など、「これだけは知っておくべき」という『卵子凍結』の基礎知識をまとめています。『卵子凍結』で気になるホントのところをQ&Aで見ていきましょう。

Q.費用はどのぐらいかかる?

A.採卵に約25万円、保管に1年で約15万円(杉山産婦人科で卵子を5~6個凍結した場合)。実は、クリニックによって費用はバラバラ。卵子を凍結保存するなら35歳以下の卵子を推奨していますが、長い年月が経過すればその分だけ保管料が発生します。

Q.将来の妊娠率はどのぐらいになるの?

A.卵子凍結後の生存率が50%、そこから顕微授精の受精率が40~70%、さらに年齢が重ねるごとに着床率は低下します。例えば卵子を5個保存した場合、すべての確立を計算すると30歳の卵子で妊娠率は約45%、40歳の卵子で15%、うち2割が流産となる可能性を考えると、卵子1個あたり約10~40%の妊娠率になります。

Q.年齢によって卵子はどう変わるの?

A.卵子の状態は事前のホルモン検査や超音波検査では予測できず、採取してみないとわかりません。凍結可能な成熟卵子は35歳以下の場合、採取された卵子の80%程度と予想されていて、年齢によって凍結保存できる成熟卵子の数が減っていきます。

Q.卵子は1個保存しておけばいいの?

A.最低でも5個、できれば10個凍結が望ましいです。排卵された卵子の生存率、受精率、また年齢によって異なるので、着床率を考えると5~10個は保存しておきたい(排卵誘発剤を投与することで排卵1回あたり、5~8個採取できる場合が多い)。

Q.どのぐらい会社を休む必要があるの?

A.午前半休だけでも採卵は可能です。実際の採卵時間は、1個につき2分、5個で10分。採卵に静脈麻酔を使用しない場合は、朝採取して午後に出社も可能ですが、静脈麻酔を使用した場合は、帰宅後絶対安静なので丸一日の休みの必要も。

Q.副作用はあるの?

A.痛みや卵巣の腫れが起こる可能性があります。また、採卵時にには採卵針を使用するので、副作用はありませんがチクッとした痛みと出血を伴う場合も。排卵が多いときや痛みに弱い人には、静脈麻酔をおすすめしています。

「妊娠を望むなら、いちばん有効な対策は35歳までの自然妊娠。卵子凍結は掛け捨ての保険のようなもの、と捉え『念のため卵子を凍結したけど自然妊娠したので使わなかった』というのが理想です」と、杉山先生。

一般に、卵子凍結の目安になる年齢は35歳。あまりに早いと保存時間の費用負担が大きすぎること、35歳を過ぎると年齢とともに受精の確率が急降下するため。凍結すると決めたら、自分の体の状態を知るためにも、まずは病院で検査を!(さとうのりこ)

(『AneCan』2014年4月号)

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