日本人のソウルアート「書」は、not「読む」but「感じる」で楽しむ!

Woman Insight / 2014年4月27日 19時0分

「書」。日本人ならほとんど誰もが子どもの頃に「書道」「書き初め」などで一度はふれたことがあるものではないでしょうか。
そんな「書」が、今「最高のアート」として見直されています。
墨をひたした筆で書いただけなのに、その墨の濃淡や筆づかいが、ときに息を呑むほど美しい日本の「書」。何が書いてあるのかや作者は誰かなど、難しいことは抜きにして、素直に作品に向き合って、モノクロームの中に込められた美を味わってみませんか? そんな「書」の楽しみ方をご紹介します。

【1】書の全体を見て楽しむ。

書かれた文字はもちろんですが、「余白」も美しいのが「書」。全体を通して流れるそれぞれの文字の書きぶりや空間の構成を楽しみましょう。中国のものなら楷書体のスタイルで、日本のものなら流れるような「和様漢字」のスタイルでなど、日中の文化的な違いも楽しむことができます。

【2】一字の「書きぶり」を見ていく。

他の美術品だと形や色をさまざま分析していきますが、書の場合、どのように書かれているのかの「書きぶり」を見ていきましょう。一点一画を順になぞり、始まり(起筆)、途中(送筆)と終わり(終筆)に目をとめて、書きぶりを触覚的に感じ取ります。そうすると、書き手の筆の先端と紙との間で繰り広げられている、深度・速度・角度などの劇がよみがえり、書き手がどのようにその書を書いたかが、手にとるようにわかり楽しめます。

【3】かすれ、にじみ、惜しみ、の味わい深さを楽しむ。

「きちんと」書かれたものだけが書ではありません。芸術的なかすれ、墨の手触りが伝わるようなにじみ、筆の間合いから息づかいまで伝わってくるような惜しみ……。書の味わい深い魅力は、これらの表現方法の中にもあります。

アートとしての書は、「読もう」としなくて、「わかろう」としなくていいんです。肩の力を抜いて、その形自体の美しさを、筆づかいを楽しむ。書の展覧会は各地で多数開催されています。是非その奥深さを体感してみてくださいね。(後藤香織)

(『和樂』2014年5月号)

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