2013年を総括!CanCam編集長が考える「かわいい」の現在

Woman Insight / 2013年12月27日 19時30分

雑誌『CanCam』といえば、日本の、いや、世界の「かわいい」が集まる場所と言っても過言ではありません。いつの時代も「かわいい」ワールドを牽引し続ける『CanCam』の編集長は、いったい2013年という時代に何を見て、2014年にはどんな「かわいい」を生み出していくのでしょうか? 編集長インタビューシリーズ、今回は『CanCam』井亀真紀編集長にお話をうかがいます。

Woman Insight編集部(以下、WI) まず、2013年の『CanCam』5大ニュースを教えてください。

井亀編集長(以下、井亀) 順不同で……専属モデルではない素人である丸林広奈ちゃんが表紙になったこと。読者モデルが表紙になったのは27年ぶりです。あとは、「ぷに子」が話題になり『Chubbiness』がデビューしたこと。『CanCam』史上初の男性モデルが登場したこと。空前の黒髪ブーム。山本美月ちゃんの大ブレイク。この5つです。

WI まずは、専属モデルではない丸林さんを表紙に起用した理由を教えてください。

井亀 とにかく大人気だったこと。スタイリストデビューを果たしたほどの卓越したファッションセンスと、グレープフルーツくらいしかない超小顔と、華奢な体型と、カリスマ的な人気を持つかわいさ。女の子がなりたいすべてのスペックを持っている。彼女は福岡大学の子なんだけど、もし東京在住なら表紙にはしていなかった。現代は、地方から、そして世界のどこからでも、もはや世界共通語である「かわいい」を発信できる環境下にある。そんな時代に、彼女は、首都圏集中ではなく、地方から「かわいい」を発信する存在のアイコン。つまり、「ローカルかわいい」の権化なんです。そう思って、彼女を表紙にしました。

WI 続いて、史上初の男性モデルの導入の理由を教えていただけますか?

井亀 今年立教大学のミスとミスターの審査員をしたんですが、そこで彼(澤宥紀さん)を見て即断。絶対に女の子に人気が出るはず! と、その瞬間に専属モデルにしようと思いました。大学1年生で体育会サッカー部、184cmで頭もいい、今の時代の王子様。そんな彼のスペックももちろんのこと、背景には、昔と違って、男女が恋愛の対象だけではなく、お互いにどんどん仲間っぽくなっていることもある。バブルの時代には女の子がワンレンボディコン、老けて見えるような大人の女らしい格好をしていたのに対し、今の子はあんまりメイクもしていないしカジュアル。男は男らしく、女の子も女の子っぽくって意識が昔よりなくて、お互いを人間として見ている。そんな時代の中で、女性誌に男性専属モデルがいてもいいんじゃないかと思ったし、可能性があればもっと増やしてもいいなと思ってます。

WI そのような男女間の意識の変化は確かに感じられますが、それに加えてファッションも男女のボーダーレス化が進んでいると思いますか?

井亀 そう、非常にジェンダーレスな時代。男の子もスカートをはいたりするし、女の子もネクタイをする。お互いのアイテムを貸し借りするし、お洒落な子ほど男女がどんどん近づいてきている。だから女性誌で何人か春服を着ている女の子のモデルの中に、ひとり男の子のモデルが混ざっていても別に不思議ではないかな、と思っています。例えばピンクが流行るなら、男の子がピンクのニットを着て誌面にいても可愛いし。そういう今の若い子ならではの意識と、モードとしてのジェンダーレスも、男性専属モデルの起用の理由として間接的にありました。私たち作り手が考えている以上に、受け取る側はみんな自由だし、「かわいい」にガチガチの定義もない。今は地方から、男の子から、そして外国からも「かわいい」が発信される時代。どんどんいろんな「かわいい」が出てきていると思います。

WI 外国といえば、Google+を活用した『新世代モデルオーディション』でも海外からの応募者がいたとうかがいましたが……。

井亀 そう。みんな日本語を流暢にしゃべるし、日本の「かわいい」の世界観が大好きな人が、もはや一時のブームではなく、世界中にいるんだって思いました。アニメやアートなどのカルチャーも融合した日本ならではのファッションの「かわいい」を世界中の人が愛している。昔、ビートルズが世界的に大流行して、ロンドンのカルチャーに全世界が狂喜したように、今、日本の「かわいい」カルチャーが、国籍を問わず若者を惹きつける引力を持っていると思う。

日本の「かわいい」が、首都圏からだけではなく、地方から、そして世界中から発信されていく! それを雑誌で体現していく『CanCam』、さすが「かわいい」の象徴です。さて、そんな井亀編集長が2013年を語るにあたりキーワードとして、ある3つの言葉を挙げました。それは「黒髪、コミュ力、リア充」。それぞれいったいどういうことなのか、次回インタビューでうかがいます。(後藤香織)

次回はコチラ→ CanCam編集長が語る!2013年の3大キーワードは「黒髪、コミュ力、リア充」

(『CanCam』2014年2月号)

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