5年連続受験者増!明星大学の試み(1)特徴的な授業・設備編

Woman Insight / 2014年6月4日 16時0分

現在、日本の大学は約800校あると言われています。少子化の中で学生数を確保するため、各大学が日夜様々な努力を重ねています。

今回、Woman Insightが注目したのが、東京・日野市にある明星大学。学部改編が行われた2010年以来、5年連続で受験者数を増やし続けているとのこと。5年連続受験者数が増えるというのは、かなりの超・レアケース。しかも、定員2,000人のところに15,622人(※2013年実績)の受験者が殺到したそうです。いったい、人気のヒミツはどこにあるのでしょうか?

明星大学広報室の遠藤麻子さんにお話をうかがいました。まず今回は、明星大学の学生データや特徴的な授業、貴重な本を多数所蔵している図書館などについてご紹介します。

Woman Insight編集部(以下、WI) まず、どのような学生さんが多いのかを教えてください。

明星大学広報・遠藤麻子さん(以下、遠藤) 明星大学には約8,000人の学生が通っていますが、その8割が近隣から通う自宅通学生です。春には鶯が鳴き、夏には蛍が飛び交う日野の丘陵でのびのびと学び、卒業後も多摩地区で活躍する人材を多く輩出してきました。また、本学には通信教育課程もあって、同じく約8,000人ほどの学生が在籍しています。

WI 通信の学生さんがそんなにいらっしゃるのは特徴的ですね!

遠藤 はい、働きながら資格を取りたい、大学を卒業したい、という全国のみなさんのニーズに応えています。特に、教員免許を取得したい、という方が多く在籍しています。あの『五体不満足』の著者・乙武洋匡さんも明星大学の通信教育課程で教員免許を取って、教師になられたんですよ。

WI すごい! ところで、1学年2,000人というと、そこまで多くはない数ですよね。受験者数も増加していることですし、これから学生数をもっと増やそう、という考えはありますか?

遠藤 明星大学では、「人と人とのコミュニケーション」「手塩にかける教育」という方針で教育にあたっています。これを実現するためには、やはり適正な学生数でなければなりません。学生に話を聞くと、「先生や先輩との距離が近い」ということがよく言われます。特に、今春で5年目を迎え、学部横断で行っている「自立と体験」という授業。これは今以上に学生が多いマンモス大学ではできない、明星大学の特徴的な教育だと思います。

WI 「自立と体験」はどのような授業なんですか?

遠藤 7学部11学科の学生をランダムに30人1クラスに分けます。さらに他学部学科の学生とチームを作って、様々なテーマでグループ活動を行います。

(「自立と体験」の授業の様子が学内に貼られていました)

WI 同じ学部で……ではなく、様々な学部の学生さんを1つのクラスに入れる、というのは面白い試みですね!

遠藤 7学部が1つのキャンパスにあって、この規模だからこそ実現できた授業なんだと思います。学生自身も、「いろいろな学部の人と友達になれて嬉しい!」と言ってくれています。実際、同じグループには経営学部の人もいれば教育学部の人もいます。さまざまな背景の人とコミュニケーションをとりながら協力するいい機会になっています。

WI 授業では、具体的にどのようなことをしているのでしょうか?

遠藤 例えば、明星大学生としての自覚や誇りを醸成するステップとして、これから学ぶ明星大学がどんな大学なのか、ということを自分たちで調査していきます。資料にあたるばかりでなく、時には大学の職員にヒアリングをして、どういう思いで、どんな仕事をしているのかについて尋ね、「働くこと」の意義を考えることも。毎回、“体験を通して学ぶ“ということを意識させています。

WI ありがとうございます。話は変わりますが、明星大学の特徴として、図書館が非常に充実しており、学生ひとりあたりの図書資産が日本の私立大学の中で2位とうかがいました。その取り組みについて教えてください。

遠藤 現在、蔵書は88万冊あり、各分野の著名な書物の初版本も数多く所蔵しています。(創立者の「体験教育」という理念を受け継いだ)2代目の学長・児玉三夫先生が「学生には本物を見てほしい」という考えを持っており、世界中から本物を集め始めたことがきっかけです。例えば、シェイクスピアやコペルニクス、キュリー夫人直筆の実験室ノートや杉田玄白の『解体新書』……。あとは、日本では明星大学にしかない鳥類図鑑も所蔵しています。

WI 日本では明星大学にしかない本! どのような本なのですか?

遠藤 『バーズオブアメリカ』という、ふたりがかりじゃないと開くことさえできない大きな大きな図鑑です。鮮やかな色使いでさまざまな鳥が原寸大で描かれているものです。実物を見ると本当に美しいんです。これは本当にいろいろな方に見てほしいですね。

WI すごい! それらは一般の学生でも普通に見ることができるのでしょうか?

遠藤 これらの本は、図書館にある稀覯書閲覧室に保管されていて、学生たちはゼミや授業の中で見学に来ます。キュリー夫人がどのように実験室ノートを書いていたか、これを見た理工学部の学生は、大いに興奮している様子でした。

WI 学生以外が見ることはできますか?

遠藤 こうした貴重書は日本よりもむしろ世界から注目されていて、海外の研究者が訪れることもあるんですよ。でも、もっともっと多くの方に見ていただこう!と、図書館をリニューアルし、情報発信基地としての機能を付加させます。今までは、このような貴重なものは奥にしまっていたので、価値が眠ってしまっていたんです。でも、「企業の社会的責任」と同じで、貴重な書物をはじめとして大学が持っている資産や財産は、学生やOBだけでなく、もっと広く社会に見せていくことが大学の責任であると思います。

図書館大好きな私からすると、「ひとりあたりの図書資産が私立大学で2位」というのは本当に羨ましい限り。その貴重な図書資産がこれからどんどん外部に向かって開かれていくことは、とても素敵なこと。どんな情報もメディアでわかってしまう時代だからこそ「本物」の価値はますます高まっていくのだと思います。

さて、次回は、「人のためになることがしたい!」素直で素敵な学生さんたちについてうかがいます。(後藤香織)

明星大学公式サイト www.meisei-u.ac.jp/

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