紙の本とは大違い!注意すべき「電子書籍の購入」ホントの意味

WooRis / 2014年6月22日 16時0分

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みなさんは、紙の書籍と電子書籍、どちらで本を読むのがお好きですか?

2012年の時点では電子書籍の市場は700億円を超えていて、いまや電子書籍は私たちの生活にとても身近なものになっています。

ここ数年で多くの業者が電子書籍の出版に参入し、サービスを提供していますが、その反面、最近では電子出版業界から撤退する事業者も相次いでいます。そこでトラブルになっているのが、電子書籍を購入したサイトが閉鎖した場合などに、そのコンテンツが見られなくなるといったことです。

重い書籍を持たずに、タブレット端末などで手軽に読書できる点が魅力の電子書籍ですが、せっかくお金を払って“買ったはず”なのに、「読みたいときにコンテンツが消えちゃった!」ということになったら……納得いかない人も多いですよね。

そこで、今回は電子書籍の権利関係に詳しい正田光孝弁護士に、電子書籍を購入する際に注意する点をうかがいました。

■サイトが閉店してしまったら読めなくなることもありえる

「電子書籍の場合、購入の対象はあくまでも“そのコンテンツを読む権利”なので、サイトが閉店してしまった場合などは、そのコンテンツを読めなくなってしまうことが、多々ありえます。電子書籍は、電子書籍書店などのサイトがインターネットを介して提供するデータで、今の法律上、これを各ユーザーが“所有”するという概念はありません。

ユーザーが、サイトで販売されている“電子書籍を購入する”というのは、利用規約などに定められている“一定の条件の下”で、サイトが提供する書籍の“データを利用する権利”を購入するということを意味します。

なので、サイトが指定する端末以外では読むことができないということがほとんどですし、サイトが閉店してしまった場合は、その後購入したデータを利用できなくなるということは当然に起こりえます」

■どのような点に注意して購入したらよい?

「実は現行法上、法的には回避しようがないので、紙の書籍を買うのとは意味が異なることを理解した上で購入し、楽しみましょう、としかいいようがないのが現状です。規約を読んでから購入するのはもちろんですが、同じ“買う”でも、紙の書籍と電子書籍では意味が異なるということをきちんと理解して楽しみましょう」

以上、電子書籍の購入時に気をつけたい“電子書籍購入の意味”についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

残念ながら現在の法律では電子書籍に“所有権”が認められていない以上、電子書籍は“一定条件のもとでデータを利用する権利”が与えられるだけだと、きちんと理解することが必要ですね。

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