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「伝える」ことばかりに一生懸命になってない? 実は人生に影響を及ぼす「聴く」力

ウートピ / 2021年8月24日 20時0分

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『ニューヨーク・タイムズ』を中心に米英の有力紙で活躍するジャーナリストのケイト・マーフィさんの『LISTEN』(日経BP/監訳・篠田真貴子、訳・松丸さとみ)が8月9日に発売されました。

「コミュニケーション」というと、伝え方や話し方ばかりに意識が向けられがちですが、本書は「聞く」に焦点を当てた内容。聞く姿勢とスキルを身につけることの重要性を説いています。

本書の発売を記念して、「はじめに」を紹介します。
※掲載にあたり、小見出しはウートピ編集部が独自に作成しました。

introduction〜「耳を傾けたがために職を失った人はいない」

あなたが最後に、誰かの話に耳を傾けたのはいつだったか、覚えていますか? 

次に何を言おうかと考えたり、ちらりと携帯電話を見やったり、相手の話をさえぎって自分の考えを話し始めたりせずに、本気で聴いたのは? 

また、誰かがあなたの話を本気で聴いてくれたのは、いつだったでしょうか? 

誰かが自分の言葉に注意を向けてくれ、的を射た反応をしてくれて、本当にわかってもらえた、と最後に感じたのはいつ?

現代の私たちは、自分の心を聞こう、内なる声に直感に耳を傾けよう、それはいいことだから、と言われています。しかし他の人の話に注意深くしっかりと耳を傾けるようにと言われることはほとんどありません。

逆に私たちは、相手の意見などお構いなしに、自分が言いたいことだけを話すという会話を繰り広げています。立食パーティや会議、さらには家族との食事のときでさえも、お互いの言葉をさえぎって話をしています。

私たちは、会話についていくより、話題を提供して場を仕切るようしつけられてきました。ネット上でも直接会ったときでも、自分を印象づけ、ストーリーをつくりあげ、伝えたいことをぶれさせないことが肝要だ、と。自分が何を吸収するかではなく、何を伝えるかが大切だとされているのです。

しかし、耳を傾けることは話すことよりもずっと大切です。これまで、話をきちんと聴かなかったがために、戦争が起こり、富が失われ、友情が壊れてきました。

第30代アメリカ大統領カルビン・クーリッジの有名な言葉があります。

「耳を傾けたがために職を失った人はいない」

私たちは聴くことでしか、人として関わり、理解し、つながりあい、共感し、成長できません。聴くことは、プライベートであれ、仕事であれ、政治的なものであれ、どのような状況においても、人間関係がうまくいくための土台をなすものです。

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