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人には人の“足枷”がある…分かり合えないことを分かり合うために大事なこと【小佐野彈】

ウートピ / 2021年12月26日 14時50分

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歌人・小説家の小佐野彈(おさの・だん)さんによる小説『僕は失くした恋しか歌えない』(新潮社)が11月30日に発売されました。

かつて帝国ホテルを傘下に置くなどホテル事業・バス事業などレジャー事業を幅広く手掛けた「国際興業グループ」の御曹司として生まれ、幼稚舎から慶應のセレブ人生を歩んできたオープンリーゲイの小佐野さんによる自伝的小説で、15歳のときの初恋から台湾に渡るまでに「僕」が出会った恋を、物語の中に短歌を交えてつづっています。

先日発表された「2021ユーキャン新語・流行語大賞」では、生まれてくる親を選べない「親ガチャ」という言葉がトップテンに入ったばかり。

「親ガチャ」は大当たり。同時刊行された歌集『銀河一族』(短歌研究社)でも、“華麗なる一族”に生まれた自身を詠んでいる小佐野さんに話を聞きました。前後編。

【前編】「親ガチャ大当たり!」の僕が書き続ける理由

恵まれていることへの罪悪感

——ご自身のことを「恵まれている」とおっしゃっていましたが、確かに小佐野さんが生まれた家や経歴を見ると「セレブ」「超勝ち組」に見えます。小説からは、だからこその苦しみやなかなか人に分かってもらえない悩みが伝わってきて切なかったです。

小佐野彈さん(以下、小佐野):例えば、僕の場合は日本で一番恵まれている母子家庭の一つだったと思うんです。でも、一般的に「母子家庭」と言うと、「父親がいなくてかわいそう」というイメージもあると思います。「お金持ち」と言うとそれこそ「セレブ」というイメージがあるかもしれないですが、人には言えない何かを抱えていて苦しんでいるかもしれないしってことですよね。

——つい「セレブ」とか言っちゃうけれど、人には人の「地獄」があるというか、それぞれの「リーシュ(足枷)」があるんだなって。

小佐野:「やっぱり学校の送り迎えもすごかったんでしょ?」とかって聞かれることも多いのですが、そもそもうちの学校は送り迎え禁止だし、普通に電車通学でした(笑)。

そんなふうにイメージで語られることも多いのですが、それも分断の原因になっているんですよね。人ってレッテルを貼りたがるし、例えばLGBTQだってめっちゃ多様です。うちの彼氏みたいにどれにも属していないし、本人の自意識としてはノンケだけど「ダンくんとはこれからもずっと一緒にいるだろうな」みたいなことを平気で言えちゃう人もいる。男性の同性愛者と女性の同性愛者が置かれている状況も全然違うし、ヘテロセクシュアルにおける男女の不平等はゲイとレズビアンの間にも存在します。

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