いま話題の「ハラール」って何? 東京に急増中のイスラム教徒向け料理を提供するカフェに行ってきた

ウートピ / 2014年12月25日 10時45分

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ビジネス界が注目する「ハラール」って何?

ビジネス雑誌の表紙に「人口16億人イスラム圏にビジネスチャンス」「ハラールに勝機あり」という言葉を頻繁に見かけるようになりました。どうやら、おじさまたちはイスラム圏向けビジネスに夢中のよう。一方、アラサー女性は「“ハラール”って、イスラム教の戒律で豚肉食べちゃダメってことでしょ」という知識が一般的なのではないでしょうか。

そんな中、浅草にオシャレで、イスラム教徒にも対応できるカフェがオープンしたとのこと。これは話題の「ハラール」(ハラル)を知るチャンス! ということで、「セカイカフェ」を運営する日本SI研究所の杉山光さんに話を伺いました。

豚肉、お酒だけじゃない。醤油、味噌、白砂糖、塩にも注意

――「セカイカフェ」では、イスラム教の方にどのように対応しているんでしょうか。

杉山光(以下、杉山):イスラム教徒は「ムスリム」と呼ばれているのですが、彼らは宗教上の禁忌があり、豚肉、アルコールなど食べられないものがあるんです。許されているものを「ハラール」、禁止されているものを「ハラム」と言います。「ハラール=食」と捉えがちですが、 この言葉は生活全般に及びます。

うちでは店内に豚肉を一切置かず、料理にアルコールは使っていません。鶏肉、牛肉、羊肉は、イスラム教の作法に沿って屠殺された「ハラール認定」されたものだけを使用しています。お客様はムスリムの方だけではないので、夕方5時以降はお酒も提供しているんですが、冷蔵庫は専用、お酒のグラスは他と分けて専用スポンジで洗っています。

醤油や味噌、みりんやお酢といった日本を代表する調味料にも、アルコールが含まれているので、これも注意が必要です。今はハラール認証を取得したこれらの商品も増えてきました。

それから塩も岩塩か天日塩のみ。白砂糖は、精製・漂白段階で骨炭(動物の骨を炭にした物)にて濾過させたるため、ムスリムにはNGです。またベジタリアンは上白糖を嫌いますのでオーガニックシュガーなど天然由来の砂糖を使います。

パンやお菓子などによく使われるショートニングは動物油脂を使用していないものを選ぶ、チーズも凝固酵素のレンネットがダメなど、気を付けなければならないことは細かくありますね。

ムスリム対応料理は、自然とヘルシーでおいしくなる

――通常のカフェ経営よりも、コストがかかりそうですね……。

杉山:そうですね。でも、ムスリムやベジタリアンなどに対応できるメニューにすると、自然とおいしくて体にいい食材を使うことになるんですよ。野菜もたっぷりになりますし、加工品を使うことがほぼ無くなります。さらにグルタミン酸ナトリウムの添加物を使わない、遺伝子組み換え食品も避けるなど、結果、ムスリム以外の方にも、喜んでいただけるメニューになりました。ムスリム対応のノウハウでベジタリアンやアレルギー対応もできますので、お子さん連れのママさんもよくいらっしゃいます。

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