貧困対策はマイルドヤンキーから学べ 『最貧困女子』著者が語る、不安な社会でリスクを軽減する方法

ウートピ / 2014年12月29日 12時0分

写真

出産と失職リスクが集中する女性の貧困

>>【前編はこちら】「女性も自立すべき」という風潮が貧困を生む ―『最貧困女子』著者が語る、負のスパイラル構造

『最貧困女子』(幻冬舎新書)の著者であるルポライターの鈴木大介さんに女性を取り巻く貧困事情について伺うインタビュー。前編では、アラサー女性が貧困に陥る原因についてお聞きしましたが、後編では、貧困から抜け出す方法についてお話していただきました。

腹を割って話し合える人間関係を構築する必要がある

――独身女性にとって結婚という制度が貧困から身を守る手段になり得るのでしょうか?

鈴木:地方のいわゆるマイルドヤンキー層の話を聞くと、夫婦でそれぞれ非正規をWワークして、1世帯で4つの仕事に就くというのがベストという価値観になりつつあるようです。どちらかの仕事がひとつダメになったとしても、生活を支える基盤が3つ残るわけです。

マイルドヤンキーって馬鹿っぽい語られ方をされていますけど、皆すごく考えているんですよ。彼らが言う、一番まずい家庭のカタチが専業主婦で正規雇用の旦那を持つこと。旦那がダメになったら、もう終わりですよね。

24歳くらいで子どもを産んで、30歳までに小学生に入れるというのが、彼女たちの最小リスクの考え方です。子どもが小学校に入れば、離婚しようが女手ひとつでガンガン働いてなんとかなる。一番仕事が無くなる時期に子どもに手がかかるのを怖がる感じです。

マイルドヤンキーがなんでこんなに考え方が富んでいるのかっていうと、ひとりで考えてこういう結論に至るわけではなくて、腹を割って友達と話す機会が多いから。そうなると考えも自然と練れて「これがベストじゃないの」って答えが出る。意外に都市部の若い人の人間付き合いって、お金の話とか将来設計の話とか、腹割って話す機会ってないですよね。

そういう意味では先に地方の経済低迷があるなかで、先に危機に陥って、先に打開策を考えているのがマイルドヤンキー、という印象を受けました。

やっぱり、都市部の女性も最大のリスクは孤独だと思うんです。とにかくいろいろ相談できる、腹を割っていろいろ話してお互いの論を深めていけるような人間関係を構築する必要があるのではないでしょうか。

でも、孤独に対するリスクと結婚した方がよいかどうかは別問題です。安易な結婚によって、貧困を招くケースも多いですから。でも、腹を割って話せる友人がいれば間違った選択をしてしまうリスクも軽減できますし、何かあった時に助け合える環境に身をおくこともできる。マイルドヤンキー世代が低所得ながらもQOL(生活の質)が高いとされる所以は、この仲間内、親族間の絆が強固で助け合いのシステムが盤石であるからなんです。

ウートピ|オンナ目線のニュースサイト

トピックスRSS

ランキング