地方移住で人は幸せになれるのか? 研究者が語る、お金と幸福度の意外なカンケイ

ウートピ / 2015年3月25日 12時0分

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「自営業、子持ち、地方在住」が最も幸福

「ずっと都会で暮らしたいの?」
「そろそろ地元に戻ろうかな」
「どこか地方で暮らしてみようかな」

東京でバリバリ働く女性の中には、毎日、仕事に追われるばかりの生活でいいのかなと疑問を持ち、生まれ故郷に帰ろうと思ったり、もっとマイペースに生きていくことができる、“どこか”へ移住したい、と一度は考えたことがある人もいるのでは?

とは言え、いざどこかへ移り住もうと思っても、現実的には東京のように豊富な仕事はなく、アラサーにもなると、そこそこお金を稼ぐことができるようになり、ついずるずると居残ってしまう。けれど、仕事を優先して都会で働き続けることは、本当に幸せ……?

そんなモヤモヤを解決すべく、お話をお伺いしたのが、2014年に地域と幸せの関係性をテーマにした研究プロジェクト「地域しあわせラボ」を立ち上げた、筧裕介さん。「地域でしあわせに暮らす」とは何なのか、女性はそもそも何に対して幸福を感じるのか、アラサー女性が向かうべき町などについてお伺いしました。

人はどこに「しあわせ」を感じるのか

――まずは、「地域しあわせラボ」では、どんな研究をされているのか教えてください。

筧裕介さん(以下、筧):「地域で暮らす人々がしあわせになるには、何が必要だろう?」をテーマに、幸福のメカニズムを解き明かす“幸福学”の第一人者で、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の前野隆司先生にご協力いただき、研究を進めています。

前野先生の研究では、人が幸せを感じる要因は、大きく分けると「やってみよう(自己実現と成長)」「ありがとう(つながりと感謝)」「なんとかなる(前向きと楽観)」「あなたらしく(独立とマイペース)」という4つの因子があり、これがそろうと、人は幸せと感じる。

僕は、神戸を拠点に様々な地域のソーシャルデザインをする組織「issue+design」 の代表として活動しているんですが、その考え方が町づくりに活かせるんじゃないかと思い、この4つの因子に、さらに雇用、経済、防犯、防災などに関連する「ほっとする(安全と安心)」を加え、この5つの因子を“地域のしあわせ5指標”としました。これを調査することで、暮らす人の幸福度がどうしたら高まるのかを知り、町の将来のビジョンに役立てていこうと考えています。

その研究の一環として、20歳から64歳までの日本全国、その地域に3年以上住む男女1万5,000人に、インターネットでのアンケートを実施しました。その結果を「しあわせな地域ってどんなところだろう?」「しあわせな地域には何があるのか?」「働き、産み、育てるしあわせ。女のしあわせ」などのテーマに分け、分析しています。

給与額が高い県ほど幸福度が下がる(東京以外)

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