6月20日は「世界難民の日」 ネイルサロンで難民の自立を支援する女性が語る、自分で人生を変える方法

ウートピ / 2014年6月20日 18時0分

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6/20は難民の日 自立支援する女性

今日、6月20日は「世界難民の日」なのを知っていますか? 難民とは、人種、宗教、国籍、特定の社会集団の構成員であることや、政治的意見を理由に迫害を受ける恐れがあり、国外に逃れた人々。1,540万人存在する難民(UNHCR 2012年度グローバル・トレンズ・レポート)のうち、毎年1,000人以上が日本にたどり着く(参考)。しかし、日本の難民認定率は0.18%。難民不認定者たちは、公的支援がない中でどうするのか。難民の自立を支援するネイルサロン「アルーシャ」代表、岩瀬香奈子さんにお話を伺いました。

「入国しやすいけど、生活支援はない」厳しい日本の実情

――「アルーシャ」の難民たちは、何故、母国を出たのですか?

岩瀬香奈子さん(以下、岩瀬):うちの難民スタッフたちは、軍事政府が統括するミャンマー出身。学校は閉鎖、病院も崩壊、就労もできない不安定な生活が続いていたそうです。国民の不満は募り、ついに1988年に大規模な民主化運動やデモが勃発。軍は人々を取り締まるために、国民に発砲したと聞いています。スタッフの中には、仲間や家族を殺されて日本に逃げてきた者もいます。アメリカやカナダよりも、日本への観光ビザのほうが早く出るらしく、それで来日した人が多いようですね。

――来日後、生活支援はあるのでしょうか。

岩瀬:難民に認定されると、語学教育や職業斡旋などの定住支援が受けられます。ただ、認定には何年もかかる場合があり、その間は就労制限で低収入の生活となります。教会やNPOを頼り、パンにマヨネーズをつけてしのぐ人もいるくらいです。「日本に足を踏み入れて良いけど、ご飯は食べちゃダメ」という状況には矛盾を感じますね。認定されるか、強制退去になるか分からない日々が続くので、ほとんどの人が諦めて違うビザを取得しています。

――「アルーシャ」に来る前は、どんな仕事を?

岩瀬:蕎麦屋やラーメン屋などで、バイトをしていた人が多い。同郷の難民コミュニティメンバーの職場を、紹介してもらうんです。コミュニティの結束が強いので、住居も就職も結婚もコミュニティ内で完結。日本人とは距離があります。5年以上いても日本語ができず、日本人の友人もいない人が大勢いますよ。

ネイルを通して、日本人と難民を繋ぐ

――ネイルでの難民支援、キッカケは?

岩瀬:ビーズアクセサリー販売で難民支援をしている、NPO難民自立支援ネットワーク(REN)代表、石谷尚子さんと出会ったこと。彼女から聞いてはじめて、難民問題のことを知りました。そして難民たちがつくった精巧なアクセサリーを見せていただくうちに、「これだけ手先が器用であれば、ネイルも良いのではないか」と思いついたんです。高単価だし、在庫を持たなくてすむし、収益率が高いので。石谷さんに提案したら「岩瀬さん、やりなさいよ!」って(笑)。次々に支援者をご紹介いただき、やることに決めたんです。

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