半沢直樹化する男たち、ワケあって一人飲みの女たち アルコール系飲料CMが映し出す現代の断絶した男女関係

ウートピ / 2014年6月30日 18時0分

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アルコールCMが映し出す断絶した男女

本格的なビールシーズン到来目前。だが今年はビールを始めとするアルコール飲料のCMがやけに地味だ。アルコール飲料CMに一体何があったのか? アルコール飲料を媒介に見る現代の男女の関係とは?

男同士で肩を組もうぜ! 会社組織ラブの男たち

キリン「澄みきり」の豊川悦司とサッカー日本代表の香川真司、サッポロ「麦とホップThe Gold」の浅野忠信と岡田准一など、男性二人組のCMが増加している。会社の上司と部下に設定したキリン「チューハイ ビターズ」の濱田岳と遠藤憲一、アサヒ商品開発部長に扮する唐沢寿明、テレビ局報道ディレクター役の柳葉敏郎によるアサヒ「辛口焼酎ハイボール」など、会社組織、仕事相手を想起しているドラマ『半沢直樹』を彷彿とさせる設定が目立つ。すなわち「酒=仕事の打ち上げ」という図式だ。

全体的に演技に定評のある実力派俳優陣が名を連ねており、お笑い芸人はキリン「ラガービール」の木村祐一とサッポロ「極ZERO」の三村マサカズぐらいだ。庶民的な芸人より、熱い演技論を語りそうな俳優に、サラリーマンたちが自身の理想を見るのだ。仕事の話を肴に上司や同僚と酒を酌み交わす男臭い世界に、お酌する女性は必要ない。今やジョッキ片手に砂浜で寝そべるグラビアアイドルは絶滅も同然だ。

女は家で一人飲み。 男女の飲みニケーションの断絶?

一方、女性を主役にしたCMは? サントリー「金麦クリアラベル」では、会社の会議室をバーンと飛び出した北川景子が自宅マンションに帰宅し、冷蔵庫にぎっしり詰まった「金麦クリアラベル」をグビグビ。重役会議を飛び出すとは一体何があったのか。ビールのみという冷蔵庫も心配だが、働く女性なら会議室を飛び出したくなるような経験は身に覚えがあるはず。部屋で一人、ノドを鳴らして金麦クリアラベルを飲む姿は爽快だ。

また、一人飲みといえば、「貴方のこと、ずうっと好きで、いますことよ」と和服姿の笛木優子が囁く黄桜「生酛山廃生貯蔵酒」。重ねるナレーションが「ひとり呑みにわけあり、うまさにわけあり」。色々あったんだろうなぁと苦労を偲ばせるワケあり女が一人、しっとりと酒を呑むという古典的なお酒のCMである。

堀北真希、佐藤健、トリンドル玲奈のサントリー「ほろよい」もマンションのベランダでそれぞれ缶を開け、雰囲気だけでみんな繋がっているよというネット社会を象徴するかのようなCMだ。

男たちがつるみまくっている一方で、女性は家で一人飲み。女同士で飲むというシチュエーションは描かれることは少ない。女子会はCMにしにくい世界観なのだろうか。

ナニコレ? 謎が多い「金麦」と「ふんわり鏡月」

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