毎日排便しても「出残り」があると便秘?【大腸肛門病専門女医が教える】

ウートピ / 2018年7月11日 21時55分

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毎日排便しても「出残り」があると便秘?

トイレに行ってもどうもスッキリしなかったり、おしりの痛みでスムーズに出なかったりすることはありませんか。おしりのつらさはなかなか人に打ち明けられません。

そこで、大腸肛門病専門医で指導医でもある、大阪肛門科診療所(大阪市中央区)の佐々木みのり副院長に尋ねると、「そうしたおしりのトラブルには、本人も気づいていない頑固な便秘が潜んでいることがあります。毎日排便していても、出残りの便があると便秘なんです」との回答があり、詳しく聞いてみました。

気づかないうちに、排便したのに残っている「出残り便秘®」

——「毎日出していても、自分でも気づかない便秘」とは、どういう状態なのでしょうか。

佐々木医師:多くの人は「快便」の条件を「毎日排便があること」と認識されているようですが、実は、たとえ毎日排便があっても、便を出し切ったわけではなく、まだ出口あたりに残っていることがあります。この現象は、実は本人が「スッキリした」と感じていることとは関係がありません。

——おなかがはって出にくいときや、時間がないときは切り上げざるをえないことがあります。出口に便が残っていても、次のトイレのときに出せば問題ないように思っていたのですが……。

佐々木医師:いえ、それが問題なのです。出口に残ったままの便は、時間が経つにつれて水分が直腸で吸収され、硬くなっていきます。すると、ますます出にくくなるわけです。その排出されずに残った便は時間とともに古くなって、出口をふさぎます。これを当院では「出残り便秘®」と呼び、注意を促しています。

——出残り便はどうなるのでしょうか?

佐々木医師:まず、正常な便のサイクルを説明しましょう。食べ物は胃で消化された後、小腸に運ばれ、栄養素が消化・吸収されてからドロドロの状態で大腸へと送り込まれます。次に、大腸を巡って最下部の直腸へと運ばれますが、その間に水分が吸収されて、液状だったものが次第に固くなり、やがて固形になって便として排出されます。

直腸とは肛門のすぐ奥にある部位です。ここに便が溜まると脳で便意を感じる仕組みになっているのですが、排便しきれなかった便が直腸に残っていると、一晩で水分が吸収されて硬くなります。そして翌日、その上に新たな出来たての便が重なります。このとき直腸では、古くて硬い便の上に新しく柔らかい便が二段積みになって溜まっているとイメージしてください。硬い出残りの便が肛門にふたをして、新しい便が出るのを妨げているわけです。

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