“やばい”は江戸時代のドロボウの隠語 作詞家・吉元由美さんに聞く、大人の女性が使うべき「美しい日本語」

ウートピ / 2014年7月25日 12時0分

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作詞家に聞く大人女性の美しい日本語

今や、誰も彼もが自由闊達に「個」を発信できる時代だ。フェイスブックを筆頭にソーシャルメディアやブログでは、日夜絶え間なく、さまざまな境遇の女性たちが“私発信”をアップし続けている。

「恥の文化」を持つこの国で、最近、「恥」という言葉をめっきり聞かなくなった。「使われなくなった日本語にこそ、失われた精神がある」と警笛を鳴らすのは、人気作詞家の吉元由美さんだ。今回は、我が国随一の言葉の専門家に、私たち女性が見直すべき「美しい日本語」の使い方についてご教授いただいた。

心を込めて手渡す。それが「美しい日本語」の基本

――吉元さんが考える「美しい日本語」とはどんな言葉でしょうか?

吉元由美さん(以下、吉元):まず「投げないで手渡す」ことが大前提ですね。大切な人に贈り物を渡す時、ポーンって放り投げたりしませんよね? 言葉も同じで、例えば、誰かと会う約束をする時にも、「あなたに会えることが嬉しいです」という心を乗せて、相手に手渡す感覚を持つことが大切です。

万葉集に山上憶良が「言霊によって栄える国」、柿本人麻呂が「言霊が幸をもたらす国」と詠んだように、今から千年以上も前から、日本の超先人たちはすでに言葉の大切さを熟知していました。その言霊の宿った日本語を、私たちは今、ふつうに使っているんです。凄いことだと思いませんか?

――その反面、女性の間でも、略語や極度に語尾を伸ばすなど、言葉の乱れが目立つと言われることもあります。

吉元
:「言霊なんて、何のことだかよくわからない」という人にはまず、自分のDNAに、それがすでに刻まれていることに気づいてほしいですね。例えば、「いってらっしゃい」という日頃の挨拶ひとつにさえ、「どうぞ無事に帰ってきてください」という祈りが込められていますし、尊敬語や丁寧語、謙譲語といったものが確立されたのは、字面や形が先にあったのではなく、いにしえの人々がそれらの気持ちを大事にしてきた心から生まれたものだと、私は思っています。

上司の前ではどれだけスマートに振舞っていたとしても、「~じゃね?」と10代の女の子たちのように、化粧室で鏡越しに同僚と話している姿が、果たして、美しいかどうかということを客観的に考えてみてほしいですね。それが大人の女性なら、おそらく見ている方が恥ずかしい気持ちになるでしょう。そう、言葉は、その人自身の美意識の問題なのです。

――どれほどうわべを取り繕っても、ふとした時に素の顔が出てしまうということでしょうか?

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