頭痛、重だるい、肩こり…猛暑後の冬の“冷えバテ”ケアとは?【臨床内科専門医が教える】

ウートピ / 2018年12月10日 21時45分

こういった、原因がはっきりしないけれど複数の不調が現れることを「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と呼びます。女性に多い症状です。夏は暑さに対応しきれない夏バテ、冬は冷えに対応しきれない冬バテ、冷えバテと言えるでしょう。放置すると季節に関係なく症状がしつこく辛くなり、病気に発展することもあります。

ただし、逆に考えると、多様な不調の出現は、自律神経のバランスが乱れている、疲れているサインだということです。これを見逃さずに、早めにセルフケアを心がけましょう。

冬の場合、一日の寒暖差が大きい日はもとより、寒い屋外と暖房の効いた室内の移動で温度差が大きくなるので注意が必要です。

自律神経のバランスが乱れやすいかをチェック

——自分は自律神経のバランスが乱れやすいのかどうか、知る方法はあるでしょうか。
 
正木医師:まず、次に挙げる項目を確認してみてください。

(1)気温や気圧の影響、寒暖差で体調を崩しやすい
(2)寝つきが悪い、夜中や早朝に目が覚めるなど睡眠状態がよくない
(3)肩や首がよくこる
(4)暑さや寒さが苦手で、冷暖房が効いた室内で過ごすことが多い
(5)あまり体を動かさない
(6)冷えを感じやすい
(7)ストレスを感じやすい
(8)乗り物酔いをしやすい
(9)夕方になると顔や足がむくむ
(10)イライラや憂うつ感を覚えることが多い

当てはまる数が多いほど、自律神経のバランスが乱れがちで、特に冷えや暑さなど季節や天候による不調を感じやすいと言えます。セルフケアのためにはまず、自分の心身の状態を客観的に知っておくようにしましょう。

充実した食事と睡眠、適度な運動、ストレス解消で風邪対策も

——あわただしくなる年末年始や春先に向けて、冬の冷えバテを自分でケアする方法はあるでしょうか。
  
正木医師:まずは自律神経のバランスを整えることを意識して、1日3食を栄養のバランスよく食べる、睡眠を充実させる、ストレッチやラジオ体操、1日に20分~1時間程度のウォーキングなど適度な運動をするようにしましょう。

自律神経のバランスの乱れは免疫力や抵抗力の低下につながって、インフルエンザや風邪をひきやすくなりますが、これらのアクションはその対策にもなります。

また、年末年始から春先までは、身体面だけでなく、公私ともにストレスや緊張感、不安感が強くなる時期でしょう。すると、交感神経が優位になって、自律神経のバランスが乱れやすくなります。

自分なりのストレス解消法を試みる、また、ストレスや不安に感じていることを紙に書き出して整理し、取り除くように努めるなどを実践しましょう。リラックスする時間が増えると、自律神経のバランスが整います。

さらに、寒暖差による体温の変化を調整するために、日ごろから暖房の設定温度を見直す、カーディガンやマフラー、手袋、温かいインナーなどの衣類を着用し、オフィスではひざ掛けやレッグウオーマーなど下半身の冷え対策は必須です。

——ありがとうございました。気温の大きな変化や冬の冷え込みは、体だけでなく精神面にもマイナスの影響を及ぼすということです。不定愁訴を見つめ、日々の生活習慣を見直すきっかけと考えて冬を乗り越える体づくりを心がけたいものです。

(取材・文 岩田なつき/ユンブル)

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