食べすぎが原因? 20代に増える逆流性食道炎とは【消化器内視鏡専門医が教える】

ウートピ / 2018年12月17日 21時45分

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食べすぎ飲みすぎで胃に不快感を覚えるたびに後悔しますが、近ごろ、毎食後に胸やけやゲップがひどく、食べた物がこみ上げてくる「逆流性食道炎」が、若い世代に増えているといいます。経験者は「激痛でとても辛い」、「数秒ごとにゲップが出て胃が痛む」、「胃もたれがひどい」などと証言しています。

消化器内視鏡専門医の吉田裕彦医師は、「以前は40歳以降の方に多かったのですが、脂肪分が多い食事、食べすぎ、早食いなど食習慣の変化が要因となって、いまは20代から多い病気と言えます」と話します。

理由や予防法について詳しく聞いてみました。

猫背や肥満は胃の中の圧力が高まって逆流しやすい

——まず、逆流性食道炎とはどのような病気でしょうか。

吉田医師:私たちが食べた物は、食道などの筋肉を伸び縮みさせながら胃へと運ばれて消化されます。

食道と胃のつなぎ目には「噴門(ふんもん)」と呼ぶ部分があり、食べ物が通るとき以外は閉じていて、胃液や胃の中に入ったものが逆流するのを防いでいます。この仕組みが正常に働かなくなると胃の内容物が逆流して、食道の中にとどまるようになります。

胃液の主な成分の一つは、食物を消化する強い酸性の胃酸です。胃では内側全体を守る胃粘液が分泌されていますが、食道には粘液が分泌されていません。ですから、食道は酸に弱く、長時間さらされると粘膜に炎症が生じて、ただれた状態になります。これが、『逆流性食道炎』です。

——胃酸が要因になるということですが、食べすぎや早食いも影響するとのことで、具体的にどのようになるのでしょうか。

吉田医師:中年期以降では、加齢による胃や食道の筋力の衰えが要因となりますが、それ以外で、若い方が注意したいポイントを次に挙げておきます。

(1)食べすぎ、早食い

食べすぎる、早食いをするとゲップが出ることがありますが、それは食べ物と一緒に飲み込んだ空気を出すための作用です。このとき噴門が開くため、空気とともに胃酸が逆流しやすくなります。

(2)脂肪分の多い食事のとりすぎ

脂身の多い肉類や揚げ物、乳製品やスイーツなど脂肪分の多い食べ物をとると、十二指腸から『コレシストキニン』という脂肪の消化に関わるホルモンが大量に分泌されます。このホルモンによって噴門が開き、ゲップや胃酸の逆流を引き起こします。

(3)アルコール、タバコ

飲酒は胃酸の分泌を高めると同時に、アルコールやニコチンは噴門を緩める作用を持っています。また、胃の働きが弱まって、胃酸の逆流をひき起こしやすくします。

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