ズキズキ、肩こり、めまい、冷えをともなう慢性の頭痛…タイプ別の漢方薬ケア【専門医に聞く】

ウートピ / 2019年1月18日 15時1分

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タイプ別の漢方薬ケア【専門医に聞く】

頭痛は、ズキズキする、重だるい、肩こりやめまいをともなうなど、原因や体調によって症状の現れ方が違います。

漢方専門医で臨床内科専門医でもある吉田クリニック(大阪府八尾市)の吉田裕彦院長によると、「原因がほかの疾患ではない場合の慢性頭痛では、痛み方や頭痛にともなう不調や体質を見つめてケアする必要があります。肩こりやめまい、冷えなど複数の症状がともなうならば、漢方薬を試すという選択肢もあります」ということです。

そこで、漢方薬でのケア法について聞いてみました。

「気・血(けつ)・水(すい)」に注目する

はじめに吉田医師は、漢方医学での頭痛の原因について、次の説明をします。

「自律神経のバランスが乱れると疲れやストレスが溜まり、頭痛やめまいなどの不調、体温調節がうまくいかないなどの多様な症状が現れます。自律神経のバランスの乱れは、漢方医学では体を構成する要素の『気・血・水(き・けつ・すい)』のいずれか、もしくはすべてのめぐりの停滞だととらえることがあります。

『気』とは生命活動のエネルギーを表す元気のもとであり、『血(けつ)』はおもに血液を、『水(すい)』は水分やリンパ液など血液以外の体液全般を表します。心身の健康はこの3つの要素がバランスよく循環して保たれ、循環が悪くなると心身に不調が現れると考えます。頭痛や肩こり、めまい、冷えもそのひとつで、複数の不調が影響を及ぼし合うと診てケアをしていきます」

漢方薬は心身の全体の状態を見つめて選ぶ

次に、漢方薬の特徴について吉田医師は、こう説明を続けます。

「西洋医薬の場合、頭痛をケアするにはまず、痛み止めを用います。同時に吐き気やめまいがあるときはそれぞれ別の適した薬を処方します。

頭痛では、くり返しますが、肩こりや首のこり、また、めまいや立ちくらみなどの不調がともなうことがあり、その原因がよくわからない慢性頭痛のほか、風邪、疲労、月経トラブル、冷えなどの場合があります。漢方薬は西洋医薬とは違い、頭痛という主な症状だけでなく、自分の体力や体格、またほかの症状など、そのときの心身の全体の状態から考えてひとつの薬を選びます。

ドラッグストアで漢方薬のパッケージをあれこれ見ていると、たしかに体格やほかの症状についても説明が記されています。ここで吉田医師に、頭痛のケアのための漢方薬を具体的に教えてもらいましょう。

●呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
体力が中等度以下で、肩こり、冷え、吐き気やおう吐、手足の冷え、胃もたれなどをともなう頭痛や、ズキズキとした頭痛の場合に向きます。「気」や「血(けつ)」の滞りをケアし、元気がなくて冷えやすい体を改善して頭痛を抑える、おなかをあたためて胃腸の働きを整えます。

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