ネギを首に巻くはNG! のどが痛いときのセルフケア・ウソホント【耳鼻咽喉科専門医が教える】

ウートピ / 2019年1月19日 20時1分

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風邪やインフルエンザで激しくのどが痛む、またイガイガして唾(だ)液を飲み込むことすらつらいときがあります。そんな痛みは少しでも早く緩和したいものです。

そこで、耳鼻咽喉科専門医でとおやま耳鼻咽喉科(大阪市都島区)の遠山祐司院長に尋ねたところ、「のどの痛みは、細菌やウイルスの感染のほか、乾燥や大声、声の出しすぎなど多様な原因で生じます。初期ならセルフケアで改善することもあるので、そのために適切な方法を知っておくとよいでしょう」ということです。

詳しいお話を聞いてみました。

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のどの痛みは粘膜の炎症。乾燥で悪化する

はじめに遠山医師は、のどの痛みの原因についてこう説明をします。

「まず理解しておくとセルフケアに役立つと思われるのは、のどの痛みの正体は粘膜の炎症だということです。細菌やウイルスの感染が原因となることは間違いありませんが、大声で長時間話す、歌うなど発声の過多や、お酒やタバコ、香辛料のとりすぎによってのどの粘膜がダメージを受ける場合も多いのです。そして、何よりも注意したいのはのどの乾燥です」

のどの乾燥が痛みにつながるとは、気になります。遠山医師は次のように説明を続けます。

「のどの粘膜には、線毛と呼ばれる細かい毛がすきまなく生えています。線毛は、のどに侵入した異物をキャッチしてたんとともに体の外へ排出する「線毛運動」をくり返しています。

線毛の動きは乾燥すると鈍くなり、ほこりや細菌、ウイルスなどが体内に入りやすくなって炎症やイガイガした不快感を引き起こします。すでに炎症を起こしている状態でさらに乾燥すると、痛みは悪化します。とくに、冬は空気が乾燥していて風邪の流行シーズンでもあるので、適切なケアを行いましょう」

お酒、熱い飲み物→NG、お茶でうがいはOK

ここで、のどの痛みによいと世間でうわさされる方法について、はたして効果はあるのかを遠山医師に聞いてみました。

「患者さんから自分でしていると聞く方法は効果がない場合も多いです。かえって痛みを助長することがあるので注意してください」と話す遠山医師は、次のポイントについて指摘をします。

(1)ネギを首に巻く→×
民間伝承として実践している人もいるようですが、その理由は、ネギに含まれるアリシンという成分が血流や胃腸の働きを促し、殺菌作用もあるとされるからでしょう。

ただし、首にネギを巻いてもアリシンが皮膚から吸収されるわけではないため、その効用でのどの痛みが改善することはありません。むしろ、ネギを巻くと首が冷えて血流が悪化し、のどの炎症が治りにくくなる可能性が高くなります。

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