自分を「本能的に悲劇のドラマを好む生き物」だと思えますか?

ウートピ / 2019年3月7日 20時45分

かなりの天邪鬼で「他人の(←自分の、じゃないところがダメ)常識を疑うのが好き」な私も正解は13問中9問。確かに人間が世の中を見る時にどれだけ「かつて学んだ知識」や「人間の脳の避けがたいクセ」や「視野、情報取得経路の狭さ」に視界を歪められ、遮られ、間違った判断をしがちかを改めて認識して、「ああ、私の視界も歪んでいるものだなぁ(自分が歪んでいるのは知っていたけれど、それはまた別の意味)」と、無知の知に至ります。

人間はよりドラマチックな言説に共感を寄せる傾向があり、より悲劇的なシナリオを信じてしまうという、ハムレットや若きヴェルテルに代表される「なぜか悲観やバッドエンドに自ら惹かれて不安や苦悩をいじいじ弄びがちな、人間ならではの心理」にも、この現代にウェブでモノを書いて発表する人間として大いに思い当たることがありました。明るくて楽天的だと頭パーに見られて侮られるけれど、斜に構えて眉根を寄せて批判精神ありげに世界を憂えれば知的に見えちゃうのです。

だからこの本の言うとおり、自分の中にある「ドラマチックすぎる世界の見方」を好む傾向や恐怖や焦りや過大視に気づきたい。分断傾向やパターン化に自覚的になり、宿命論や単純化に甘んじないようにしたい。犯人探しをして糾弾するような、本質的な解決にならないことにエネルギーを使わないようにしたい。かつて聞かされ学んだ古い知識をいつの間にか「常識」に固定化してしまった世界観を脱ぎ捨て、情報を現代にアップデートし、ファクトフルに、曇らない目で見るようにしたいと、読後の私は素直に思いました。

ロックだぜ! でもこの本で人を殴るのは「誤読」だよね

そんな目で電車内の広告ビジョンを見ていたら、あるスポーツブランドの新しいCMが目に入りました。「新しいランニングを創造し、既成概念を破壊する」と挑戦を鼓舞し、見る者のアドレナリンを噴き出させる作りになっていて、うっかり私まで明日から走り始めようかとシューズを買いに行きそうになりました。

「既成概念を疑え」とか「既成概念を破壊せよ」って、この2〜3年よく聞くフレーズです。別に新しい言葉の組み合わせでもないのですが、特に若いビジネスマンあたりが好んで多用するのを目にすることも多いのではないでしょうか。で、キセイガイネンという言葉を聞くたびに私は思うのです。

「うん、そうよそれそれ。アタシもその年頃(10代〜20代)にはめっちゃそういう感じで、とりあえずムカつく年長者とか保守っぽい考えはまるっと『体制』『既得権益』って呼んで特に明確な理由なく反抗するとかロックで、大人に露骨にイヤな顔されたり『可愛げがない』って説教されたりしてたわ〜。いいぞもっとやれ」。

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