「老後にひとりは寂しくない?」って聞く人が一番寂しい【荒川和久】

ウートピ / 2019年6月26日 21時1分

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「孤独」と聞くとどんなことをイメージするでしょうか? 「老後、独りぼっちになるのが怖いから結婚したい」「友達が少ない私は孤独でかわいそうなのか?」と思っている人もいるかもしれません。

このほど、独身研究家の荒川和久さんが『ソロエコノミーの襲来』(ワニブックス)を上梓しました。

荒川さんは「精神的に自立した価値観を持つ人=ソロ」と定義し、「ソロで生きる力とはつながる力である。それは、他人とつながるだけではなく、自分ともつながることであり、そのつながりは、強く継続的なものである必要もなく、一瞬でもいい」と提唱しています。

他人はともかく自分とつながるってどういうこと? 結婚していればソロじゃない? つながるのは一瞬でもいいの? 荒川さんに5回にわたってお話を伺いました。

【前回】寂しさや欠落感を抱える貴女に伝えたいこと

「孤独は悪」と脅してくる人たち

荒川:「孤独は悪」「孤独は悪いもの」「孤独は健康に悪い」といわれることがありますよね。

——いろいろな方向からやたら脅してきますよね。

荒川:「他人とのつながりがない人は早死にする」とかね。それは僕もそうだと思うから、「つながれ」って言っているんだけど、ことさら「孤独=悪」と言って非難する人たちは、そう言っている本人が孤独になることがものすごく怖いからなんじゃないかと思います。

——そうなんですか? 「あなたも早く結婚しないと老後寂しいわよ」って言ってくる人って、家族とか伝統的なつながりをまだ信じている人なのかなって思っていました。「自分は絶対弱者の側にはならないぞ」という確信がある“強い側の人”なのかなって。

荒川:違う、逆ですよ。弱いからこそ、周りの人と手を携えていくことを価値化したいし、そうして協調すれば、私も見捨てられないはずと考えているんです。社会がそう機能してほしいと思っています。

だから、ソロで生きるとかとんでもないわけですよ。自分がソロで生きられないから。誰かといつも一緒じゃないと不安でしょうがないから。そういう人たちは、自分の中の自分が足りない人なんです。自分の中に一人しか自分がいないから寂しくてしょうがないんですよ。

一番寂しいのは誰?

——自分の中の多様性に気付いてない人?

荒川:気付いてないというか、作ってない人ですよね。確固たるアイデンティティがあるっていう人は、「核となる自分はこう」というものがあると思っているけれど、ふと、心の中に一人しかいないことに気付く。

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