梅雨から夏に急増する食中毒…自炊で防ぐコツは?【臨床内科専門医に聞く】

ウートピ / 2019年7月16日 20時45分

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梅雨や夏に自宅で、食材や前日の残り物の総菜を手にしたとき、どうも傷むのが早い、腐りかけでは……などと感じ、保存や食べることに迷うことがあります。

臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長に尋ねると、「気温や湿度が高くなると、食中毒の原因となる細菌が急増するため、調理法や保存法には厳重なほどに注意してください。とくにひとり暮らしを始めたところや新婚などで自炊にまだ慣れていない人で、食材の扱いや見極めが難しかったという理由から食中毒を起こすケースが多くみられます」と話します。そこで、食中毒を防ぐ方法について詳しく教えてもらいました。

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食中毒の菌は、湿度や温度が高いと急増する

はじめに正木医師は、食中毒のピークの時期や原因について、次のように説明をします。

「湿度や気温の高い場所を好む細菌やウイルス、自然毒、寄生虫などが付着、繁殖した食べ物を食べると、食中毒になります。一年中、注意が必要ですが、とくに湿度と気温が高くなる梅雨から夏、9月にかけて菌の増殖は活発になり、食中毒の患者さんが急増します」

また、その症状は、「激しい腹痛、吐き気、おう吐、下痢、発熱などが挙げられます。重症化すると命に関わる場合もあります。ビジネスパーソンの場合はとくに、睡眠不足や疲労、ストレスで免疫力が弱っているときには食事内容に注意が必要でしょう。

さらに、菌による症状だと気づかないで、よくある腹痛や下痢だと思っていると重症化することもあります。いつもと症状が違うなと思ったらすぐに、内科を受診してください」と正木医師。

食中毒予防の三原則「菌をつけない・増やさない・やっつける」

なにやら聞いているだけでも恐ろしくなってきますが、ここで正木医師に、食中毒を防ぐ具体策について、「してはいけないこと」と「するべきこと」を挙げてもらいました。「これらは、『食中毒を、つけない・増やさない・やっつける』という食中毒予防の三原則として、厚生労働省や多くの医療機関、自治体などで提唱されていることでもあります」と正木医師。

(1)食材に菌をつけない
食中毒の原因となる細菌やウイルスを食材につけないようにします。そのためには、調理前や食事前には必ず、手を石けんを使って流水でもみ洗いをしてください。

調理前後には、包丁やまな板、ボウル、箸などの調理器具、また、ふきん、タオルなどは洗ってから熱湯をかける、キッチン用の除菌剤を使うなどして除菌します。菌をやっつけるように意識を高めましょう。

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