熱中症は自宅で起きている…内科医が答える傾向と対策

ウートピ / 2019年8月6日 20時45分

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熱中症と言えば、夏の暑い日に屋外でのスポーツ時や仕事の作業時に発症するというイメージがあります。しかし実は、救急車の要請があった数では、発生場所として「住居(敷地内含む)」の割合が例年約40~50%にのぼり、道路や交通施設、公園、会社などに比べてもっとも多いと報告されています。

内科医で泉岡(いずおか)医院(大阪市都島区)の泉岡利於(としお)院長は、「救急車による搬送の数だけではなく、医療の現場では近ごろ、『自宅熱中症』と呼ばれるほど、患者さんの数は高まっています」と話します。そこでその原因や注意、予防のポイントについて、詳しく尋ねてみました。

高層階、角部屋、朝食前の掃除で救急車に

泉岡医師ははじめに、「熱中症の症状は意外にも、自宅にいるときに急に襲ってくることがあります」と話します。ひとり暮らしで重症になったら……想像すると恐ろしいですが、筆者が取材した知人の「自宅熱中症」の体験談を2例、ご紹介しながら、泉岡医師にアドバイスをしてもらいましょう。

Aさん 28歳 会社員の体験談
休日に部屋の掃除をしていて、蒸し暑いなあと思っていたら、突然に頭をがつんとぶつけたような痛みがあり(ぶつけていない)、視界が狭くなって、吐きました。なぜか寒気がしてがくがくと震えるほどでした。これは危ないと思い、自分で救急車を呼びました。部屋はマンションの12階の角で、風は通るので窓を開け、冷房はつけていませんでした。運動の代わりにと考えて朝食前に掃除を始めたので、起きてから水も食事もとっていませんでした。

泉岡医師のアドバイス
高層階の部屋の場合、涼しいと思い込んでいる人は多いのですが、窓を開けると風通しはよくても、夏は熱風が湿気とともに屋内に吹き込んできます。角部屋はとくに、外壁や窓の温度がかなり上昇して蓄熱され、朝晩でも室内の気温と湿度を上げるように影響します。2階建ての家の場合では、2階より1階で寝るほうが安全です。

また、朝から水も食事もとらずに掃除をするというのはとても危険です。誰しも就寝中には、自覚がなくてもコップ1杯分程度の汗をかいていて、起床時には軽い脱水になっていることがよくあります。脱水は熱中症の始まりであり、原因になります。就寝前と起床後は最低でもコップ1杯のスポーツドリンクや水を飲み、外出前はもちろん、掃除や運動をする場合は必ず朝食をとってからにしましょう。

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