実家に義姉がいるのが落ち着かない…私って器が小さい?【お坊さんに聞いてみた】

ウートピ / 2019年8月8日 20時45分

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“毒親”ではない。きょうだいとの関係も悪くない。でも、なんとなくモヤモヤしてしまいがちな家族との関係。この憂うつをどうしたらいいの?

ということで、浄土真宗本願寺派の僧侶で、『あなたは、あなた。』(アルファポリス)を上梓した、大來尚順さんに、都内で働く女性の実家にまつわるお悩みを相談してみました。5回にわたってお届けします。

<今回のお悩み>

昨年、私の実家で兄家族が同居を始めました。これまで兄や義姉と関係がギクシャクしたこともないし、甥っ子もかわいいです。でも、私が育った家で他人が暮らしているんだよなと思うと、自分の居場所が上書きされてしまったような気がしてなんだか胸がざわざわすることがあります。この夏、実家に帰省する予定があるのですが、自然な態度でいられるか少し不安です。私は器が小さいですよね。
(30歳、未婚、IT関連、実家:仙台)

諸行無常には自分も含まれる

慣れ親しんだ思い出のある場所が変わってしまったように感じるあなたの寂しさや複雑な感情は、決してあなたの器が小さいからということに起因はしません。

あなたと同じような環境に身を置く方であれば、誰でも直面するものです。ご自身を責める必要はありません。

それでも罪悪感を抱いてしまうあなたの不安を少しだけ和らげることのできる考え方を紹介させて下さい。

「諸行無常(しょぎょうむじょう)」という言葉があります。これは世の中の規則・法則・真理を伝える哲学を実践することで「不満の心」を収縮させていく仏教の教えの一つです。

「諸々(諸)の現象(行)は常ではない(無常)」と読み解き、あなたの身の回りのすべての現象は止まることなく変わり続けるということです。

あなたが離れた親元で兄家族が同居を始めたということも、「諸行無常」の中の一つです。これは、すぐに理解できることでしょう。世の中のすべてのことが常に移り変わるというのは、言うまでもなく誰もが当然だと分かっているはずです。

しかし、大抵の場合、大切なことが一つ欠けています。それは、移り変わるものの中に、「自分自身」が含まれていないことです。別の言い方をすれば、自分を中心とした周囲の人や環境だけが変化し、自分は変わらないと誤解している方が多いのです。

何事も自分の都合通りにはならない

「あなたを含めたすべて」が移り変わるのです。あなたの気持ち、細胞もそうです。過去にあなたが親元を離れるに到った判断や経験も、周囲から見ればそれは同じく「諸行無常」という変化の一つなのです。

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