夏バテかも? 舌の状態でわかるセルフチェックとケア法【漢方専門医が教える】

ウートピ / 2019年8月23日 14時50分

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前回の記事、「夏バテの実態と不調の根本原因とは…【前編】」では、夏の不調は漢方では「暑邪(しょじゃ)」と呼ぶこと、またその症状や原因、食事によるケア法について、漢方専門医・臨床内科専門医・消化器内視鏡専門医の吉田裕彦医師に教えてもらいました。

夏バテの根本の原因は、元気の「気」が奪われて頭痛やけんたい感、食欲不振に、体内の水分のめぐりが悪化して胃腸の働きが弱まり、胃痛や下痢、むくみなど多くの不調をまねくということでした。今回は、夏バテかどうかを自分でセルフチェックする方法と、対応する漢方薬について、ひき続き、吉田医師に詳しく聞いてみました。

舌の苔が黄色いと夏バテで胃腸が弱っている

はじめに吉田医師は、夏バテの不調を診断するにあたり、「東洋医学では、舌の状態を見るという診断法があります。『舌診(ぜっしん)』と呼び、古くから診察で活用されています。ほかにも脈やおなかの具合を見ますが、舌の場合は自分でいつでも確認できるので紹介しておきましょう」と話し、セルフチェック法を次のように挙げます。

「日本の夏のように気温も湿度も高い場合、気力も体内の水分も不足し、そのめぐりが悪くなってダメージを受けやすい内臓は胃腸です。前編でもお話ししたように、夏バテの複数の症状は胃腸の消化機能の低下がまねく関連症状と考えます。気力がないときは胃腸は弱り、また胃腸の状態が気力を奪うということもあります。

その不調は、舌や舌苔(ぜったい)の厚み、色合い、形に反映されます。食事を消化しきれなかった分が舌の苔となって現れるとも言います。鏡の前に立って舌を出して、無理に力を入れずに舌の様子を見てください。夏バテが疑われるのは次のような状態です」

・舌苔が黄色みを帯びている…「黄色舌(おうしょくぜつ)」
体に熱がこもっている、また胃に炎症があって消化機能が低下していることを示します。

・舌の色目がいつもより赤い…「紅舌(こうぜつ)」
とくに舌の先のほうと舌の周囲が赤く、中央には苔がうっすら白くついているけれど、舌の赤みが透けて見える状態。胃腸が熱を持ち、さらに、水が溜まって消化機能が低下していることを示します。

・舌苔が白っぽく、舌全体に厚めにある…「淡泊舌(たんぱくぜつ)」
「気=エネルギー」が不足して、元気がない状態を示します。ストレスや疲れがあることを示します。

・舌の周囲に歯の痕がついている…「歯痕舌(しこんぜつ)」
湿度が高い梅雨から夏、残暑のころにかけて多い症状で、舌がむくんでいつもよりふくらんでいる状態です。胃腸に水が溜まって消化機能が低下していることを示します。

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