「それって、こういうことだよね」と言えちゃう人はモテる【荒川和久×中野信子】

ウートピ / 2019年9月9日 20時55分

中野:なるほど。夜の街ではすでにたくさんありそうですね。私も性的なサービスなしでよければ請け負いたいですね(笑)。

意志や意識で行動は変わらない

荒川:これは本にも書いたのですが、理性や感情の話をするときに、「意識が変われば行動は変わる」、「意志があれば変えられる」とよく言われますよね。でも、象と象使いを例に挙げれば、象使いは自分が象を動かしてるつもりでいますが、ほとんどの場合、象が勝手に動いている。象は「こっちの道のほうが歩きやすい」、「こっちにエサがありそう」といった環境で動いています。

感情で動いて、後で理屈付けをすることを、みんな“共感”だと思い込んでいるんです。マーケティングの話で言うと、感情をつくることが大事なわけでなく、「なるほどね」、「納得しました」という理屈付けをしてあげることが大事だと思います。共感って言うと、感情でつながるべきだと、みんな勘違いしちゃうんですが。

中野:シンプルですね。そのほうが実情に近いと思います。私は、共感したつもりになっている“共感おじさん”“共感おばさん”が大嫌いで(笑)。「こういうことを言っておけば満足するんだろう?」という感じが、足元を見られてるような気がしてすごく嫌です。

荒川:そういう人が思い描いている共感って、表面的ですよね。男性脳と女性脳の話でも、結局は個体差でしかないし、象と象使いの話でも、置かれた環境がすごく大事だし。人間を意思で変えようと思っても無理で、周りの環境を変えたほうが早いですよね。

中野:「脳科学的に、集中力を上げる方法はないですか?」とよく聞かれますが、短期的にならともかく、意志の力で永続的にこれを変えていくことはほぼ不可能です。そんな人がいたら、病気になると思います。

荒川:僕も「自己肯定感を上げるために、どうすればいいですか?」とよく質問されます。ハウツー的な答えを求めすぎなんじゃないかと思うんですよね。ハウツーって、所詮は手段の話じゃないですか。「どうすればいいのか?」の前に「何のためにするのか?」という「本質的なものは何だろう?」という問いの方が重要ですよね。これは、全てのことに当てはまると思います。

中野:良い結論ですね。全部に当てはまると思います。

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ウートピ編集部

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