「家族だけで何とかしようとしない」義両親の介護をする際に決めていたこと

ウートピ / 2019年9月16日 15時1分

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妊娠・出産・子育てをすっ飛ばして、なりゆきで義両親の介護をサポートすることになった体験をつづった島影真奈美さんによるエッセイ『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)が9月13日に発売されました。

「介護」という言葉を聞いても「そういえば親が祖父母の介護をしている」「親は元気だ取りあえず今は大丈夫」と思っている20代や30代の読者も多いのではないでしょうか?

ある日、義母からかかってきた電話をきっかけに、認知症になった義両親の「介護のキーパーソン*」を引き受けることになった島影さん。2回目は、介護をする際に決めていたことについて伺いました。

*介護のキーパーソン:介護をしていく上で中心となる人で、医師や介護支援専門員(ケアマネジャー)などと協力する際の窓口となり、介護方針を決めていく上で重要な役割を担う人。

【第1回】「子育てとばして介護」することになった私が思うこと

義両親の介護をする際に決めていたこと

——島影さんが義両親の介護をする際に決めていたことはありますか?

島影真奈美さん(以下、島影):介護保険で利用できる介護サービスや、自治体が提供している高齢者向けの支援サービスなど、使えるものは全部使おうと思っていました。民間の介護サービスをどこまで利用するかは未知数でしたが、いずれにしても、家族だけでどうにかしようというのはまったく思っていなかったです。

また、自分の母親からは、介護の費用はご本人たち、つまり義父母の年金や預貯金で支払える範囲内におさめるよう、アドバイスされていました。「何十年も続く、長期戦になる可能性もなくはないし、一時の感情にまかせて安請け合いをすると、自分たちの生活が破綻するよ」と、繰り返しくぎを刺されました。

——「介護離職」や「介護疲れ」で家族が共倒れになってしまうニュースを目にするたびに怖くなります。

島影:私の場合は、母親が祖母を遠距離介護し、みとる姿を見ていたので、「こうすれば、共倒れせずにやっていけるかな」という、何となくのイメージはありました。家族だけで抱え込もうとせず、介護費用も本人の年金収入をベースに予算を立てれば、破綻しづらいだろうなという。

ただ、自分がここまでテンパることになるとは思ってもみませんでした。

「介護のキーパーソン」に立候補してしまったとはいえ、食事のお世話や着替え、おむつ交換など直接的な介護を担当するわけではないし、仕事と同じように淡々と手続きをこなせばいいだろうと思っていたのですが、大間違いでしたね。

近くに住まなくても介護はできる

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