「いったん“現場”から離れてみる」仕事と介護で追い詰められてた私がやったこと

ウートピ / 2019年9月18日 20時1分

写真

妊娠・出産・子育てをすっ飛ばして、なりゆきで義両親の介護をサポートすることになった体験をつづった島影真奈美さんによるエッセイ『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)が9月13日に発売されました。

「介護」という言葉を聞いても「そういえば親が祖父母の介護をしている」「親は元気だ取りあえず今は大丈夫」と思っている20代や30代の読者も多いのではないでしょうか?

ある日、義母からかかってきた電話をきっかけに、認知症になった義両親の「介護のキーパーソン*」を引き受けることになった島影さん。最終回は、仕事と介護の両立でいっぱいいっぱいになってしまったときの対処法について伺いました。

*介護のキーパーソン:介護をしていく上で中心となる人で、医師や介護支援専門員(ケアマネジャー)などと協力する際の窓口となり、介護方針を決めていく上で重要な役割を担う人。

「仕事」「学生」「介護」という三足のわらじ

——島影さんはライター・編集者として働く傍ら、大学院にも通っているそうですね。

島影真奈美さん(以下、島影):はい。秋入学なのでちょうど博士課程の2年生に上がったところです。

——ライター・編集者だけでも忙しいと思うのですが、大学院にも通って、しかも介護をしているわけですよね? 日々をどうやって回しているのですか? 相当大変ですよね?

島影:時間のやりくりが多少大変な面もありますが、まったく別のことをやっているわけではないので助かっています。三つがうまく絡み合う部分があるというか、重なり合う部分もあるんです。

大学院では、人間の加齢による変化を身体的、心理的、社会的な側面から捉え、高齢社会の課題を解決しようとする「老年学」を専攻しています。仕事では「定年後の生活」や「介護」などシニア世代向けの記事を書くことも多く、大学院の授業や研究を通じて知ったことが役に立つ場面がたくさんあります。

その一方で、介護の現場で見聞きしたことが、仕事はもちろん、研究を進めていく上での発想のヒントになったり、議論や考察を深める手掛かりになったりもしています。

現場からいったん離れることで冷静になれた

——本にあった「名古屋出張」のエピソードが印象的でした。島影さんが介護に追い詰められそうになったときに、名古屋で行われる学会に「逃亡」したというエピソードでしたが、強制的に介護から離れる時間を持ったことで「人にはできることと、できないことがある」ということに気付くという……。介護だけではなく、仕事や家庭など、大変な思いをしている人にも参考になる話だと思いました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング