生理がきっかけで学校を辞めてしまう女の子たちもいる【安田菜津紀】

ウートピ / 2019年9月18日 21時1分

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性別や年齢など、何かと理由をつけて差別を受けてしまう途上国の女の子たち。そんな彼女たちを支援する国際NGO『プラン・インターナショナル』は、10月11日の「国際ガールズ・デー」の活動の一環として、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんとグアテマラを訪問。

国民の60%が貧困層、ギャング集団の横行による治安の悪化に加え、「マチスモ」という男性優位主義の中で生きる女の子たち。その様子を安田さんに前後編に分けてリポートしていただきました。

前編:「学校に妊娠しに行くんだろう」と父や兄は言う

生理のこと、誰に相談しましたか?

初潮を迎えた経験のある人は、最初にその日がきた時、どれくらいその知識を持っていたでしょうか。そして真っ先にそれを、誰に相談したでしょうか。

前回の手記では、「マチスモ」という、グアテマラをはじめ中米に根強く残る男性優位の価値観について触れました。それはただ単に女性の教育の機会や社会進出の壁となっているだけではなく、生活に必要な知識を得るための機会を奪ってしまうことがあります。

グアテマラの中でもとりわけ農村地帯は保守的なコミュニティが多く、性教育を公に行うことも難しいため、生理がきた少女たちが、ただただ戸惑ったり、「生理がきたらお風呂に入ってはいけない」という誤った知識を信じてしまったりすることがあるのです。

「同じ世代の子たちの中には、生理がきて驚いてしまい、家にこもってしまう子たちもいました。幸い私の母はしっかりと生理について教えてくれましたが、話しづらくて困っている子たちの方が多いと思うんです」。

プラン・インターナショナルの活動に参加してきたエベリンさん(20)はそう語ります。

学校に行っても男女でトイレが別れていないため、“血が出ていることがばれたら大変”と、学校を辞めてしまう子さえいるのだといいます。

カラフルなデザインの生理キットを配布する理由

エベリンさんが暮らすアルタ・ベラパス県ポロチックは、マヤの人々が人口の多くを占めています。彼女の母親が「ウィピル」と呼ばれる伝統衣装を仕立てる仕事をしているため、彼女も鮮やかな刺繍の衣装を誇らしげにまとっていました。

首都から7時間以上も離れた山間の地域ということもあり、そうした伝統が損なわれずに残っている一方、女性たちが必要な知識を得ていくことは、とりわけ困難な地域なのだといいます。

エベリンさんたちが、プラン・インターナショナルの活動の中で配られた、生理用のキットを見せてくれました。布ナプキンやパット、石鹸などがセットになっている上、かわいらしい花柄でカラフルなデザインです。キットへのこだわりを、プラン・インターナショナルの現地スタッフたちも熱を込めて語ります。

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