30代から考えたい親の「遠距離介護」 支援団体代表が語る、介護における情報収集の重要性

ウートピ / 2014年9月29日 12時0分

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30代から考えたい親の「遠距離介護」

総務省が今月発表した統計によると、日本国内における65歳以上の高齢者人口は過去最多の3,296万人にのぼり、総人口の約4割を占めることが分かりました。このうち、8人に1人は75歳以上の後期高齢者となり、高齢化に拍車が掛かっています。

こうした現状において読者の皆さんのなかにも、すでに親の介護をしているという人もいるのではないでしょうか。親が近くに住んでいればまだしも、遠くに住んでいる場合になにかあったとき、子供はどうすればいいのか、誰を頼りにできるのか……。漠然とした不安を抱いている人も多いかもしれません。そこで、離れて暮らす親のケアのひとつである「遠距離介護」という手段について、親世代と離れて暮らす子世代の情報交換の場として2005年にNPO法人「パオッコ」を立ち上げた太田差惠子さんにお話を伺いました。

親はいつ病気になるか分かりません

――「遠距離介護」とは、どのようなものなのでしょうか?

太田差惠子さん(以下、太田)
:言葉だけみると遠いところから通いながら、オムツを交換したり食事の介助をしに行くというイメージを持つ方もいらっしゃいますが、そうではなく離れた場所に暮らしながら介護サービスなどをとことん使ってサポートしようという主旨のものです。

――太田さんは「遠距離介護」という言葉を日本で初めて発信されました。遠距離介護の必要性を考えることになったきっかけを教えてください。

太田:私はパオッコを始める前まで、ライターをしていたのですが、介護の現場を取材する機会が多くありました。そのなかで、色々な問題や課題を感じることがありました。なかでも、親と離れて暮らす子供にとって親の介護の難しさです。同居もしくは施設入居、どちらか2択しかないような気がしていて、お互いがそれまでの生活をなるべく変えず、負担が少なくて済む介護方法はないものかと考えました。それが遠距離介護です。

――親の介護というと、子供にとっては「今までの生活を犠牲にして面倒をみる」というイメージから、ネガティブな印象を抱く人も少なくない気がします。そうした意味で、遠距離介護の利点はどのようなところにあると思われますか?

太田:実際にあった話ですが、新卒で企業に就職が決まった23歳の男性の母親がうつ病になってしまい、目が離せないということで、彼は仕事を辞めてお母さんの看護をすることになりました。これは、稀な例かも知れませんが、親の介護はまだまだ先のことだと思っていても、いつ病気になるか分かりません。若年性アルツハイマーや脳梗塞など介護が必要になってくる病気は60代からじょじょに増えていきます。

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