<コラム>珍島の旅客船沈没と日韓文化の違い

Wow!Korea / 2014年4月19日 12時35分

チョン・ホンウォン国務首相

旅客船「セウォル号」が韓国の南西方向にある「珍島(チンド)」付近の海上で沈没した事故で日韓が悲痛の声を挙げている。「セウォル」とは、日本語の「歳月」である。「珍島」は演歌歌手の天童よしみの名曲「珍島物語」や「奇跡が起きる島」として日本でも知られている場所だ。

乗客のほとんどは済州(チェジュ)島への修学旅行に向かう高校生で、現在の行方不明者は200人以上である。

まだ事故原因は究明されていないが、「人災」による大惨事の可能性が高く、旅客船(クルーズ)の管理会社だけでなく、海洋警察庁や航海士育成機関、そして最終的には政府の管理や対応にも国民の怒りが爆発している。

事故当日、行方不明者関連の情報を待つ乗客の家族らを慰問に訪れた韓国のチョン・ホンウォン国務首相は家族らから罵声を浴びせられ、数名の家族からは水をかけられる場面もあった。

その後、朴槿恵(パク・クネ)大統領が訪れた際にも家族らの怒りは収まらず、現場は騒然とした雰囲気の中、大統領を罵る声が渦巻いていた。

また、テレビのニュース番組の生中継で事故現場の様子を伝える女性リポーターの後ろから、行方不明者の家族と思われる男性の怒鳴り声や罵声が混入されたこともメディアを賑わせている。

このように、現場付近は修羅場に化しており、日本のネット上には「管理能力不足」や「民度の低さ」として皮肉るコメントも寄せられている。

しかし、「人間の死」など、「悲しみ」に対する日韓両国民の違いを理解すれば、家族らの態度も理解できるはず。あるいは、事件や事故の前で怒り狂いながら泣き崩れるシーンの多い韓国ドラマを見慣れている人ならこの辺の文化の違いは気づいているはずだ。

韓国人が日本人より短気で喜怒哀楽の表現がずっと激しいことはよく知られているが、それは今回のような「極端な悲しみ」の前でも言えることだ。

韓国のお葬式では「アイゴー、アイゴー」などと言った掛け声を大声で発しながら悲しみの感情を爆発させることはよくある光景だが、日本は悲しみを堪えながら慎むことが礼儀とされている。

同じ辛さでも韓国のコチュジャン(口内が熱くなり体外に発散される辛さ)と日本のワサビ(鼻に凝縮され体内に飲み込まれる辛さ)が違うように、同じ「悲しみ」の前でも両国民のリアクションは正反対になることがある。

また、韓国では葬式の際に家族らが棺を墓場まで運ぶのに使う「喪輿」(サンヨ)の文化が、日本では「神輿」文化であり、両国のこの文化は死や神との共感の象徴であるとの主張もある。なお、日韓の歴史学者の間でも祭りでの掛け声である「ワッショイワッショイ」の語源は韓国語だと主張する人もいる。

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