韓国3Dの実験、全州映画祭開幕作「新村ゾンビ漫画」

Wow!Korea / 2014年5月3日 8時58分

キム・テヨン監督「ピクニック」の一場面

「ベルリンファイル」のリュ・スンワン監督、TVドラマ「恋愛時代」のハン・ジスン監督、映画「晩秋」のキム・テヨン監督が初めて3D映画に挑戦したオムニバス映画「新村ゾンビ漫画」(原題)は字幕や色補正、文字の立体感などにおいて、ハリウッド3D映画よりは一段落ちる。

しかし温かな感性(「ピクニック」、「君を見た」)と冷たい非情さ(「幽霊」)がある同映画はドラマのがっしりとした力を感じさせてくれる。

芸術映画志向の全州国際映画祭のカラーと比べるとややずれている傾向があるが、韓国映画の1つの可能性を見せてくれたという点で、映画祭の開幕作としてそん色がない。

3編の映画の中でドラマが最もしっかりしているのはキム・テヨン監督の「ピクニック」だ。

母親(パク・ミヒョン)と自閉症を患う弟ドンミンと共に暮らすスミン(キム・スアン)。漫画を見ながら王子様との恋を夢見る8歳の子どもだ。

何歳か年上である本のレンタル店の息子をひそかに好きで、学校生活もそれなりに熱心にしながら楽しく過ごす。しかし弟を学校に通わせるなら引っ越しをしなければならないという母親の言葉に、ひどく残念な心情になったスミンは母親が外出した間に、ドンミンの手を握りピクニックに出かける。

俳優の演技を上手く引き出しているという評価を受けるキム・テヨン監督はわずか8歳のキム・スアンからも驚くべき可能性を引き出した。

キム・スアンの演技は、演技というよりは実際に近い。そのためか大人の演技者の演技よりもはるかに心を惹きつける。小学生が耐えなければならない苦痛をユーモラスに包みながら上手く演出したキム・テヨン監督の努力が感じられる作品だ。

比較的短いドラマだが起承転結がはっきりとしている。特に詩的で幻想的な“転”を見せてくれる点で劇的な完成度が優れている。ドラマに集中していて幽霊とカラスが登場する童話のような場面で現れる3D効果は目を惹きつけるのに十分だ。

リュ・スンワン監督が演出した「幽霊」は実際の関係を結ぶよりはソーシャルメディアの中で縮こまっている若者たちの孤独や喪失感を込めた作品だ。色補正作業がまだ最後まで終わっておらず画面がやや暗いが、終盤に行くほど込み上げる緊張感の高まりがすごい。ただ他の2編の映画に比べ、残酷さは想像以上だ。

ハン・ジスン監督の「君を見た」はゾンビの病気が蔓延していた未来で、労働者階級で生きているゾンビたちの話の中にロマンスを添えた作品だ。映画の中間にミュージカル的な場面が続き、かっこいい感じを伝えるが、典型性を脱皮することができていない話は残念なところだ。

今回の映画は韓国映画アカデミー(KAFA)が新たに映画技術を専門の映画人たちと共に研究するために企画したプロジェクトの1つとして企画された。

韓国映画アカデミーのチェ・イクファン院長は「新たな映画技術である3Dを商業監督と共に研究しながら3D映画の活性化を図りたかった」と述べた。

韓国芸能ニュースのワウコリア

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