<Wコラム>「EXO」KRIS訴訟、韓国芸能界の中国人材への偏見を警戒する
Wow!Korea / 2014年5月16日 11時3分
「東方神起」や「少女時代」、「SUPER JUNIOR」の弟グループの「EXO」。華麗なパフォーマンスと12人12色の魅力あふれるメンバーの活躍で、日本でも絶頂の人気を誇っている男性アイドルグループだ。そのメンバーの一人、中国系カナダ人のKRIS(クリス)が所属事務所の「SMエンタテインメント」を相手に専属契約無効の訴訟を提起した。
新曲「中毒(Overdose)」で積極的な活動が続いていただけに、ファンの衝撃は大きい。事務所側も、事前情報がなかったようだ。韓国芸能界では「第2のハンギョン事態」になるのでは、という懸念もある。
同じ事務所で人気アイドルグループ「SUPER JUNIOR」の中国人メンバー、ハンギョンは、2012年12月に所属事務所「SMエンタテインメント」を相手に専属契約無効の訴訟を起こしていた。韓国裁判所での裁判の結果、ハンギョンが所属事務所に勝訴し、現在は中国で独自に活動している状況。
中国のネット上では、ハンギョン訴訟の裁判で契約解除の理由であった「個人の発展を制限する」ことと、「所属事務所と方向性が合わない」と判断されたことが、今回のKRIS訴訟と非常に似ていると評価されている。しかも、KRIS訴訟の代理人弁護士とハンギョン訴訟の代理人弁護士は同一人物だ。
一方、自社アーティストに突然訴えられてしまった「SMエンタテインメント」は、「非常に当惑している」としながらも「『EXO』の現在の活動がスムーズに行われるように最善の努力を尽くすつもりだ。もちろん、事態の円満解決を目指している。」と公式見解を明らかにした。
今回の予想外の事態を受け、韓国のネット上では残念な気持ちを表すファンの声が様々な形で寄せられている。「本当に涙が出ちゃうよ」、「カムバックしたばかりだし、コンサートも控えているこの時期に、どういうことなの?」などといったコメントが多数。
現在「EXO」は今月7日に発表した新しいミニアルバム「中毒(Overdose)」のプロモーション活動を行っている。テレビ出演などを、グループ「EXO」を2つのチームに分け、韓国では「EXO-K」 、中国では「EXO-M」として展開している。10日には、KRISが入っている「EXO-M」が中国の国営放送CCTV の音楽ランキング番組で1位を獲得しており、翌日には12人の「EXO」全員で上海のコンサート(1万人規模)を盛況裏に終えるなど中国でもトップアイドル仲間入りを果たしたばかりだった。
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