<Wコラム>「少女時代」の妹分、「Red Velvet」沙汰と日韓の戦争トラウマ

Wow!Korea / 2014年8月3日 1時19分

おそらく、デジタル画像集から、「戦争」や「新聞」や「見出し」などのキーワードで検索し、見つかった画像を切り出して使ったと思われるが、「不注意」または「配慮不足」であったのは確かだ。もっと注意深かったら、予防もできたはず。

次は、「事後、誠実に対応したのか」を検証しよう。PV公開の直後、韓国ファンからの指摘があった時、すぐ対応したならばここまでは大きな問題にならなかったはずではある。

しかし、実際「SMエンタ」の対応は、韓国ファンの声が出てから12時間以内の対応だった。一般の企業に比べれば、驚くほど速い対応だったわけだ。問題は、日本のスポーツ新聞や日韓のSNSでの非難拡散が、その12時間より早かったこと。「光の速度」で情報が伝わる今の時代がその背景にあるのだ。

ただし、方針を発表してから未だに「YouTube」の映像が修正されていないことは納得し難い。映像の修正には時間もかかるだろうし、休日でもあるが、アーティストの未来を考えれば、大至急、実行すべきである。

今回の騒動で、新人「RedVelvet」は結局、大きな打撃を受けた。PV監督や所属事務所とは別問題。人間の喜怒哀楽を歌い、大衆と共感することを夢見て、数年間も努力してきた新人アーティスト。そのデビューと同時に「政治的」または「反日」、「反米」のレッテルが張られるのは、可哀そうすぎる。

これは、ある意味、69年前の原爆の悲劇が未だに日韓で起こしているトラウマ現象の一部かもしれない。原爆に対する韓国人の立場は、少し複雑で微妙な部分がある。終戦につながり、韓国の独立が実現したとの見方もあるが、原爆投下の当日、植民地時代の「祖国」日本の戦争のため広島にいた数多い韓国人犠牲者もいる。韓国の大衆には広島や長崎、そして沖縄とは違う戦前のトラウマがある。

先月、韓国では日本の人気漫画・アニメ、「ワンピース(ONEPIECE)」展示会の開催を巡って色んなことが起きていた。日本では理解し難いことであるが、韓国において「旭日旗」は、「帝国主義」や「植民地」や「軍国主義」の象徴やシンボルと認識され、その時代の集団トラウマとして残っている。

W杯日本代表ユニフォームに対する韓国教授の主張も、そのようなトラウマから発生したのであろう。記録に残るだけでも1600年以上の日韓交流。その間、権力の欲望や政治の論理に振り回され、両国の大衆が悲劇の事件に巻き込まれたこともある。今、日韓交流の妨げになっている歴史問題や領土問題は、その事件の「2次被害」かもしれない。

69年前、広島や長崎や沖縄では大勢の人々が無念の死を遂げていた。日本人だけではない。日本を祖国としていた植民地時代の韓国人や台湾人も、そして、相手側のアメリカ人や欧米の若者たちも、各々が「祖国」と「世界の平和」のために戦うとばかり思いながら、無念の死を遂げていた。

戦争には、加害者も被害者もない。結局はみんな被害者になるのだ。終戦の8月、戦争に巻き込まれ亡くなったすべての方々の冥福を祈る。そして、「RedVelvet」の回復を期待する。

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